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2002年11月15日

チェ・ゲバラ伝

チェ・ゲバラ伝■著者:三好徹
■書誌事項:原書房 2001.1.29 ISBN4-562-03386-X 新装版
■感想
本書の原本が刊行されたのは1971年。全共闘時代だなぁ。ゲバラという人はどうも私の興味の範囲内に入っているようで、いないようで。ラテンアメリカ現代史の中でも最も有名な人なのだが、一昔前の埃をかぶったヒーローのイメージが強かったこと、良く知られている「髭と葉巻」というラテンアメリカの典型的なマッチョだったことから、ちょっと敬遠していた。
それが、ふと南米の紀行ものを探していたときに、チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記を読んだことで、「若い頃は繊細そうでカッコよかったんだー」とか思ってしまって、ふと読みたい本の穴場がやって来たときに買ってしまったのであった。
ゲバラ関連の書籍はたくさん出ている。一応一通りの伝記的な概要を知っておく方が良いかと思い、とりあえず入門書として読む。選択としては多分間違ってないと思う。しかし、やはり私には革命家前の方が面白いのだなと再確認した次第。
でも、本当に一番知りたいのは、「キューバ」ってあまりにいろんなことが言われていて、本当はどうなの?「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」のキューバとレイナルド・アレナスのキューバと、ここにあるキューバと、どれが本当なんだろうな、という、しごく素朴な疑問が根底にあったりする。どれも本当なんだろうけどね。