最近読んだ本、見た映画・芝居、聞いたCD

2018年3月25日

大貫妙子 Pure Acoustic 2018

大貫妙子pure acoustic 20182018年3月24日(土)17:00開演 19:00終了
新宿文化センター大ホール

私は過去の「Pure Acoustic」コンサートに行ったことがありません。JCBホールでのコンサートを収録したDVDを見ただけです。なので、一つ一つの音を聴き漏らすまいとすごく息を詰めて集中していました。大貫さんもすごく集中していたのでしょう。MCもそこそこ、どんどんコンサートを進めて行きます。9曲目まできて「リラックスしてください。」と「横顔」を歌ってくれました。本当にこのときやっと息が抜けたのです。


天から降るような、とはよく言ったもので、なんと美しい声。そこにピアノ、ベース、カルテットが絡むハーモニー。ため息しか出ません。大貫さんの繊細な声には弦の音が合う。パネさんのピアノと同じくらい合う、ということは自明のことですが、ライブで聴くと更によくわかります。山弦のギターの音とも合いますよね。

セットリストを見ると、なかなかこういうライブでないと再現できないような曲ばかりです。1996年に出たCD「Pure Acoustic」にある曲も多かった。途中、世界旅行を始めて、パリ、ヴェネチア、アルゼンチンへと連れていってくれました。贅沢すぎる時間でした。

客席見ていて思うのですが、男性がすごく多いんですね。私は大貫さんの曲はずっと聴いてますが、コンサートに行くようになったのはこの数年です。一人で聴いている頃は、曲の内容からしてファンは女性ばかりだろうと思っていたのですが。もちろん女性も大勢いますが、男性が多い。それも大貫さんと同年代か少し下くらいの方。ご夫婦でいらっしゃる方もいますが、男性一人、もしくは男性複数人という組み合わせ。ジャズが好きなおじさま方のような感じでもなく、フォークの頃から音楽を聴いている方たちとも微妙に違う。何というか、アイドルなんですよね。大貫さんって。かわいいし。MCではとてもさばさばした感じのしゃべり方なので、アイドルってピンと来ないのですが、でも皆さんの「俺だけがわかる」感というか、恋してる感が伝わってきます。やはり皆さん、お目が高い、ただ者ではないという感じがします。

八ヶ岳高原にも行きたいですけどね。我慢します。今日は本当に素敵でした。

1987年、ポップス系アーティストとして初めて、それまでクラシックのみだったサントリーホールで公演を行いました。
そこから始まった「PURE ACOUSTIC」コンサートは、恒例のコンサートとして23年間ほぼ毎年行われてきたものの、主要メンバーの金子飛鳥(Vn)の渡米をきっかけに2009年公演が最後となりました。
2013年の鎌倉で一度きりの公演も行われましたが、あの"PURE"で透明な世界が、約5年ぶりに最高のミュージシャンとともに帰ってきます。

フェビアン・レザ・パネ(pf)
吉野弘志(b)
ASKAストリングス
金子飛鳥(vn)
相磯優子(vn)
志賀惠子(vla)
西谷牧人(vc)


1.HYMNS(A Slice Of Life)
2.カイエ(カイエ)
3.若き日の望楼(ROMANTIQUE)
4.雨の夜明け(ROMANTIQUE)
5.彼と彼女のソネット(A Slice Of Life)
6.新しいシャツ(ROMANTIQUE)
7.黒のクレール(Cliché)
8.アヴァンチュリエール(AVENTURE)
9.横顔(MIGNONNE)
10.la mer, le ciel(AVNTURE)
11.Siena(copine.)
12.Tango(LUCY)
13.空へ(LUCY)
14.Cavaliere Servente(PURISSIMA)
15.光のカーニバル(Cliché)
16.突然の贈り物(MIGNONNE)
17.星の奇蹟(note)
en1.メトロポリタン美術館(Comin' Soon)
en2.地下鉄のザジ(Comin' Soon)