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2005年7月26日

スターウォーズ エピソードIII

スターウォーズ エピソード3 シスの復讐1978年に第一作(エピソード4)をロードショーで見て以来、全作ロードショーで見てきた。ここまで来て、見ないわけにはいかないでしょう。とそれだけの理由で頑張って映画館に行く。

なんというか、一言で言って暗い。シリーズ最高の暗さ。C3POの台詞の少なさが物語る。うるさいなと思って嫌いだったジャージャーでさえなつかしい。なんせテーマは「アナキンは何故どのようにダースベイダーになったか」だもの。明るい筈がない。そのうえエピソード4につなげるため、いろいろと詰め込まなければならないのだから、致し方あるまい。

例えば、4でタトゥイーンに不時着したC3POが「こんな辺鄙な星に…」と文句を言っている。1でC3POが誕生したのはタトゥイーンだとわかる。何故タトゥイーンを知らないかというと、おそらく3でメモリーを消されるのだろうと。まさに、その通りのシーンがポンっと挿入されたり、4でオビ=ワンがルークに渡す「父親の形見」のライトセーバーをオビ=ワンはちゃんと拾わなくちゃならないし。それから、4で死んだオビ=ワンが霊体になって5で出てくるのは、タトゥイーンでの退屈な日々をやりすごすための修行のなせる技だったわかるとか。「死をも越える修行」ってそりゃあ結局不老不死になるんじゃなくて、霊体になって蘇って来ることなのね、とか。
#そうそう。今出ているDVDの6のラストに出てくるアナキンとかオビ=ワンは入れ替わっているんだろうか。

全般的に1~3より4~6の方が好きなのは、これはもういたしかたない。クリーチャーの手作り感とか、全体の抜けたムードとか、比較してもしょうがない。時代が違うのだから。それでも1はこのシリーズへの期待感というか、わくわく感がまだあったが、2がちょっとどうもいけなかった。そういえば、2の白兵戦のシーン、あのまぶしいCGっぽい緑が大嫌いだった。ジャージャーはうるさいし、アナキンとパドメのデレデレはどうでもいいし、お母さんがなくなるところとか伏線貼りまくりで、一作の映画としての完結度が一番低かった。それに比較すると余計なシーンがそぎ落とされ、3の方がまとまっているが、詰め込み過ぎ…繰り返しになるが、いたしかたあるまい。

元は良いヤツなんだけど、悪いヤツが付け入る隙のある力のある若者ですっていう演出ってのもまた難しいわね。

それにしてもウータパウの青い空しか明るい画面がなかった。繰り返しになるが、つくづく暗かったな。