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2001年12月14日

まわり道

■Falsche Bewegung, 1975 西独
■スタッフ
監督:ヴィム・ヴェンダース Wim Wenders
脚本:ペーター・ハントケ Peter Handke
原作:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」
撮影:ロビー・ミュラー Robby Müller
音楽:ユルゲン・クニーパー Jürgen Knieper
出演:リュディガー・フォーグラー Rüdiger Vogler,ハンナ・シグラ Hanna Sehygulla,ハンス・クリスティアン・ブレヒ Hans Christian Blech,ナスターシャ・キンスキー Nastassja Kinski

■感想
ヴェンダースがディスコで見つけた女の子をスカウトし、家に行ってみたらクラウス・キンスキーの家だった、という有名な逸話がある。ナタ・キン14歳のデビュー作。台詞なし、ヌードあり。しかも役名が「ミニヨン」なんだから、とてもめぐまれている。
ミニヨンってのはドイツ文学を学ぶ者なら知らぬものはないキャラクター。ファウストのベアトリーチェに匹敵しますな。ただ、どうもこのナタ・キンってば、ちょっとロリ入ってる気もしなくもないんだが…。
ハントケの脚本は…正直言っていつも面白いとは言い難い。でも、どうにもこうにも、この不思議なだら〜とした空気の流れが好きなんだな、私は。ロード・ムービー3部作、3本とも共通した空気がある。都会のアリス、まわり道、さすらいの3本なので、次は「さすらい」。