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2001年9月12日

舌の上のプルースト

■著者:木下長宏著
■書誌事項:NTT出版 1996.11.1 ISBN4-87188-629-8
■感想
重い本を読んでいると、次は必然的に軽いものを読みたくなる癖がある。こういう、なんとなく眺めていて買った本、というのがそんな感じ。
マルセル・プルースト「失われた時を求めて」に出てくる、おいしそうな料理について、作品と合わせて紹介する文学エッセイ。うーん…おいしそう。でも、プルーストがグルメだったわけではなく、小さな記憶を頼りに、想像で書いている、というのだから、すごいな。
お料理と同様、作品の舞台のモデルとなった土地についても書かれている。旅とグルメと文学。平凡な題材のように見えるが、相手が「失われた時を求めて」だから、面白いのか。
実は私はまだ「失われたときを求めて」を読んでいない。こういう大長篇は好きなんだけど、学生のときにはまだ訳が出ていなかったからだ。刊行されたときは、これも隠居後の楽しみかな?と思って、とっておいてある。いわゆる「人をぐいぐい引きつける長篇小説」と違うから、という理由もあって、遠目に予定したのも理由の一つではある。少し早めに読みたくなった。
関連書籍:プルーストの食卓―『失われた時を求めて』の味わい:柴田都志子,アンヌ ボレル,アラン サンドランス著 宝島社 1993.5.1 7,573円