最近読んだ本、見た映画・芝居、聞いたCD

2001年12月

2001年12月28日

ユリイカ―詩と批評

■書誌事項:第33巻第11号 2001.8.1 ISBN4-7917-0079-1
■内容:
特集・レイナルド・アレナス

2001年12月14日

まわり道

■Falsche Bewegung, 1975 西独
■スタッフ
監督:ヴィム・ヴェンダース Wim Wenders
脚本:ペーター・ハントケ Peter Handke
原作:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」
撮影:ロビー・ミュラー Robby Müller
音楽:ユルゲン・クニーパー Jürgen Knieper
出演:リュディガー・フォーグラー Rüdiger Vogler,ハンナ・シグラ Hanna Sehygulla,ハンス・クリスティアン・ブレヒ Hans Christian Blech,ナスターシャ・キンスキー Nastassja Kinski

■感想
ヴェンダースがディスコで見つけた女の子をスカウトし、家に行ってみたらクラウス・キンスキーの家だった、という有名な逸話がある。ナタ・キン14歳のデビュー作。台詞なし、ヌードあり。しかも役名が「ミニヨン」なんだから、とてもめぐまれている。
ミニヨンってのはドイツ文学を学ぶ者なら知らぬものはないキャラクター。ファウストのベアトリーチェに匹敵しますな。ただ、どうもこのナタ・キンってば、ちょっとロリ入ってる気もしなくもないんだが…。
ハントケの脚本は…正直言っていつも面白いとは言い難い。でも、どうにもこうにも、この不思議なだら〜とした空気の流れが好きなんだな、私は。ロード・ムービー3部作、3本とも共通した空気がある。都会のアリス、まわり道、さすらいの3本なので、次は「さすらい」。

2001年12月10日

亡命者

■著者:岩切徹
■書誌事項:岩波書店 1991.6.14 ISBN4-00-260070-X(同時代ライブラリー70)
■感想
7人の亡命者のインタビューを中心とした評論集。1番最初にレイナルド・アレナスが取り上げられている。最後にもアレナスが死んだ後に追記が添えられている。>

2001年12月 4日

現代ラテンアメリカ短編選集

■著者:桑名一博編
■書誌事項:白水社 1972.11.20
■内容
転轍手/フワン・ホセ・アレオラ
女王人形/カルロス・フエンテス
聖ヤコブの道/アレッホ・カルペンティエル
バルタサルの素晴らしい午後/カブリエル・ガルシーア・マルケス
アナ・マリア/ホセ・ドノソ
別れ/マリオ・ベネデッティ
ようこそ、ボブ!/フワン・カルロス・オネッティ
原住民/カルロス・マルティネス・モレノ
キルケー/フリオ・コルタサル
泥棒/グラシリアノ・ラーモス
太陽/バスコンセロス・マイヤ
■感想
入手困難だったアンソロジー。ようやく見つけた買えた。特にこのホセ・ドノソが読みたかった。...と期待していたほどではなかったけど。