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2014年7月

2014年7月31日

paris match summer tour 2014 in Billboard Live Tokyo

paris match 2014 summer live.jpgparis matchの夏のビルボード・ライブ。今回は夏を意識した選曲だそうです。

例によってライブの頭の方、ミズノさんの音程が若干安定していませんが、それもなんだか味わいだなぁと思うようになりました。私はボーカルについては声質が何より優先してしまうので、それが変わらなければ、本当にもう後はいいのです。

「月とロマンス」はミズノマリさんと堀秀彰さんの二人だけで演奏。ミズノさんのボーカルをじっくり聴けたのはよかったのですが、少々PAに難が。エコー効き過ぎ。この二人、というか堀秀彰トリオとミズノマリでMotion Blueで10月にライブが発表されました。もちろん行きますよ。土曜日だし、近いし。でもまだチケット発売になってないようで。

今回はカバーを入れようということで、洋楽と邦楽から1曲ずつ。洋楽は初めての曲だそうですが、Doobie Brothers の What A Fool Believes(1979)。私はドゥービー・ブラザーズはどちらかというとマイケル・マクドナルドが入る前のソリッドな時代の方が好きなんですが、この曲、実は歌詞が素晴らしい。若い頃覚えた曲は頭に全部歌詞が入ってるものだなと我ながら驚きました。洋介さん、好きなんだ...。アメリカンよりはもちろんロンドンなイメージの洋介さんですが、同じアメリカンでもどちらかというと、Steely Danとか好きそうなイメージでした。
邦楽のカバー「甘く危険な香り」は3年前にカバーのツアーOur Favourite Pop Tour(これに行けなかったのが今でも悔やまれます)でリクエストを受け付け、そのときも高得点を獲得した曲。

"Red Shoes"はライブ初だそうです。あとは怒濤のエンディングへ。

私はBillboard Liveの2ndは終了が11時近くになることもあり、帰りの終電が厳しくていつも行かないんですが、今回は終演後サイン会があったそうで、ちょっと悔しいな。なんとか1stと2nd両方行きたいな。
Winter Xmas Concertは12月20日。これは予約は8月2日、eplusでだそうです。今日のライブの席においてあったのですが、洋介さん「チラシが...」と言ってしまい、ミズノさんに失笑されていました。昨今では「フライヤー」といいますよ...

paris match 2014 xmas concertBillbaord Live Tokyo
2014年7月30日 1st 19:00-

Vo: ミズノマリ
G,Key,Vo: 杉山洋介
G: 樋口直彦
B: 坂本竜太
Ds: 濱田尚哉
Key: 堀秀彰
Sax: 山本一


セットリスト(1st)

1. OLIVE (♭5))
2. Sandstrom (edition 10)
3. Cerulean Blue (Type III)
4. Stars (♭5)
5. 月とロマンス (edition 10)
6. What A Fool Believes (Doobie Brothers)
7. あまく危険な香り(山下達郎)
8. Red Shoes (to the nines)
9. Saturday (Type III)
10. Summer Breeze (Quattro)
en. 太陽の接吻 (♭5)

2014年7月 9日

謎ときガルシア=マルケス/木村榮一

謎ときガルシア=マルケス/木村榮一今年の4月にガルシア=マルケスが亡くなって、直後の5月に出た本だから、おお早いな、もう追悼特集か、と思ったら、そうではなく、もっとずっと以前から進められていた本だった。ガルシア=マルケス翻訳の第一人者の著書。でも新書っぽいざっくりした概要ではなく、ポイントポイントでその背景や人となりをしっかり書いている。

この本の分量でコロンブスによる新大陸発見以後のラテンアメリカの歴史から入っているとは驚いた。生育歴、ジャーナリストとしての活動、フォークナーやカフカからの影響、その他ガボにまつわるたくさんのエピソードは、私たちがこれまで聞かされたものだ。でも一番よくわからないカストロとの関係はさらりと触れたのみ。でも「この人どうしようもなく「権力」ってものに惹かれるんだよね...しょうがないね」という声が聞こえてくるようだ。

教科書的ではないので読み物としても楽しめるし、ガルシア=マルケス入門としてももちろん最適だと思う。

■書誌事項:新潮社 2014.5.25(新潮選書) 250p ISBN978-4-10-603747-4