05/07

2014

とりマリ TALK & LIVE 全ての道は下北沢に通ず

とりマリ 2014年5月6日2014年5月6日(火・祝)18:30開場、19:00開演
会場:下北沢 440(four forty)

第1部:とり・みき&ヤマザキマリ
冒頭2曲。その後はトークショー。「プリニウス」のため取材したポンペイを映した動画を見る。

1) 『新潮45+』で「プリニウス」の連載が始まった経緯。

「テルマエ・ロマエ」の最後の方、ローマが舞台なため、背景アシが必要といっていたら、ちょうど仕事が一段落して時間的に余裕が出来たとりみきさんがやらせて欲しいと言ってくれた。

当時すでに「プリニウス」の構想が頭にあったヤマザキさんがとり・みきさんの背景好きっぷりを見込んで話をもちかけ、合作とあいなった。

2) 単行本の帯の権限
映画「テルマエ・ロマエII」の公開キャンペーンの中で「テルマエ・ロマエ」の単行本の帯が変わった。阿部寛の顔が全面になった、表紙イラストがほぼ全部隠れてしまうような帯だった。が、著者である私は一つも聞いていない(ヤマザキマリさん)。

日本の出版界では映画化された小説や漫画の表紙をキャンペーンに利用する目的で帯やカバーイラストを替えるのに、いちいち著者の許可を得ないという慣習がある。だが、最近ではほとんどの編集者は気を利かせて事前に一言教えてくれる(とりみきさん)。

別にいちいち契約しようとか、自分に断ってからやれとか言ってるわけではなく、ほんの少しリスペクトして欲しいだけなのに(ヤマザキマリさん)。


確かに帯は出版社のものとなっているのが慣例ですし、単行本が売れたら印税が入ってくるのだから、映画化のチャンスに帯をあらたに作り直し、宣伝して何が悪い?という意識でいることはよくわかります。それは間違ってないんですが、んー作家はもうちょっと大切にしましょうよ。

『コミックビーム』は「五色の舟」の連載してくれたり、おもしろくて少し変わった作品をたくさん載せてくれて、非常に価値のある雑誌だと思っています。ですが、この前の勝手に「付録」の件含め、著者に細やかな配慮が足りないような気がします...。「五色の舟」ローマ字表記ミスや柱のミスなど造本の件もデザイナーのせいにしてはいけませんよね...。

あと、最近の帯って大きすぎないですか?昔の帯のような慎ましやかなものではないのなら、カバーを替えるレベルの気の使い方が必要だと...と思ったところで、そうそう。カバーの変更も著者の許可は慣習として要らないことになってますよね。版元のものだから。確かに、いちいち許可を得ていたら、いちいち文句言う人もいるしね。進行のこと考えたら、正直面倒くさいとか、やぶ蛇とか思う編集者がいても不思議はないです。だから、そこは信頼関係なんだろうなとは思います。「この人はちゃんと連絡さえ入れれば文句なんか言わない作家だ」「この編集者はちゃんと自分のことを考えてやってくれていることなのだろうから一言言ってくれさえすれば、よほどのことがなければ注文はつけない。」といったような。

まぁ、これが日本的ってやつなんでしょうか(笑)。
ありとあらゆるケースを考えて契約書に盛り込むのもまたアメリカンな感じですよね。どうしたものやら、正直、答えが出せませんね。

この件、ご本人がツイートするのはダメだそうですが、ライブ中に話を聞いた人間がツイートする分には良いそうなので、ブログに書いてみました。

第2部はバンドによるライブでした。3曲目以降になります。その後はサイン会。

●セットリスト

とりマリ TALK LIVE1. Pale Blue Eyes ペール・ブルー・アイズ : Marisa Monte マリーザ・モンチ
ルー・リード率いるヴェルベット・アンダーグラウンドの曲をブラジルのMPB歌手、マリーザ・モンチがカバーしたもの。

2. One Note Samba ワン・ノート・サンバ : António Carlos Jobim アントニオ・カルロス・ジョビン

3. A Rá アハ : Joao Donato ジョアン・ドナート
→これはガル・コスタのバージョン。

4. Corcovado コルコバード : António Carlos Jobim & Elis Regina アントニオ・カルロス・ジョビン&エリス・レジーナ
エリス・レジーナのバージョン。

5. Garota de Ipanema イパネマの娘 : António Carlos Jobim アントニオ・カルロス・ジョビン
→「イパネマの娘」四カ国語バージョンあれ?三カ国語だったような。

6. La Mer, Le Ciel ラメール・ルシェール : 大貫妙子

7. 夢で逢えたら : 大滝詠一/吉田美奈子

8. Parole Parole : Mina & Alberto Lupo ミーナ&アルベルト・ポーロ
Paroles Paroles : Dalida avec Alain Delon ダリダ&アラン・ドロン(訳詞付)
甘いささやき : 細川俊之&中村晃子

9. ノー・ノー・ボーイ : スパイダースI've got you under my skin あなたはしっかり私のもの : コール・ポーター Cole Porterのメドレー。

10. Do You Know The Way To San Jose サン・ホセへの道 : Bossa Rio ボサ・リオ

11. Berimbau ビリンバウ : Baden Powell バーデン・パウエル

12. Mas Que Nada マシュ・ケ・ナダ : Jorge Ben Jor ジョルジ・ベンジョール
→この曲は私はSergio Mendes セルヒオ・メンデスのバージョンで知りました。

13. Dan¸a Da Solidão 孤独のダンス : Paulinho da Viola パウリーニョ・ダ・ヴィオラ
→Marisa Monte マリーザ・モンチのバージョンで。

14. Carinhoso カリニョーゾ : Pixinguinha ピシンギーニャ
→Paulinho da Viola パウリーニョ・ダ・ヴィオラ と Marisa Monte マリーザ・モンチのバージョンで。

15. If イフ : Bread ブレッド

en Another Star アナザー・スター : Stevie Wonder スティーヴィー・ワンダー
Copacabana コパカバーナ : Barry Manilow バリー・マニロウ
の合成。