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2012年12月

2012年12月20日

orange pekoe with the Big Band Party Night !!! 2012

orange pekoe big band12/16(Fri) 18:00開演。2時間10分。
渋谷 DUO MUSIC EXCHANGE

Big Band は毎年年末に行って、今年で3年目。初めて行った。普段5~7人編成程度、accoustic duoは2人なので、18人というのは本当にゴージャス。サックス5、トロンボーン3、トランペット4、パーカス2、ベース1、ピアノ1、ギター1、ボーカル1。舞台の上が狭そうだった。
入ったらもう一番前は埋まっていたため(整理番号60番代だった。やっぱりSOGO TOKYOで取らないと、整理番号30番以内とかは厳しい)、右側のビッグバンド方向にシフト。duoは2本柱が立っていて、その後ろになると何も見えないため、要注意。座れるところはない。上は関係者席だし。

とにかく華やかなライブで、堪能した。一年に一回というのがもったいない。もっとやれるようになるには、もっとメジャーにならないとなぁと思う。我々がもっとメジャーにさせないといけない、ということではあるけれど。

わりといつものナンバーだったのだが、意外だったのは出したばかりのElis Regina Tributeから2曲しかやらなかったこと。これは1月に「~BOSSANOVA underground Presents~ orange pekoe "Tribute to Elis Regina"」のライブが2回あるからかと思う。それと、この編成で"Selene"をあえてやるかな。accousticの定番なのに!とちょっと驚く。orange pekoeベストバラードだけど、他にも良いバラードあるのになぁ。

最後の「虹」は翌日の総選挙で、きな臭い感じがすごくしていたせいもあるのか、「心から平和を祈る」感じがした。

1. Joyful World
2. 極楽鳥~Bird of Paradise~
3. 輪舞
4. 太陽のかけら
5. スウィート・ムービー
6. Gypsy Soul
7. Selene
8. 空の庭
9. Corrida de Jangada
10. Upa Neguinho
11. やわらかな夜
12. Honeysuckle
13. 空にかかるサークル
14. Happy Vallay
---------アンコール1----
15. beautiful thing
16. LOVE LIFE
---------アンコール2-----
17. 虹


Vocal : ナガシマトモコ(orange pekoe)
Guitar : 藤本一馬(orange pekoe)
Piano : Keiko(from "This Time")
Bass : 工藤精
Drums : 斉藤良
Percussion : 岡部洋一
Trumpet : ルイス・バジェ、石井慎太郎、中野勇介、城谷雄策
Trombone : 榎本祐介、五十嵐誠
Bass Trombone : 秋永岳彦
Alto Sax : 緑川英徳、菅野浩
Tenor Sax : 岡惇、森田修史
Baritone Sax : 井上"JUJU"博之

2012年12月 1日

edition 10/paris match

edition10シティ・ミュージック、シティ・ポップスの路線であえて行ってみようというコンセプトで作られた、10枚目の記念すべきアルバムです。

実際、グルービングな曲やマッシブな重たい感じの曲やボサノバとかラテンっぽい曲がいっさいなく、本当に軽めです。少々残念ですが、スルメ・バンドらしく、聞けば聞くほど意外に味が出てきます。

10枚目ということで記念の一作のせいか、セルフライナーノーツがウェブに公開されています。


1.SandStorm
ホーンセクションの華やかなオープニング。こういうところはアルバム作りに長けている人達だなと思います。

2.All I Need
この曲はボーカルがいいです。こちらのギターのリフとホーンも合わせて、キラキラ光る海とカモメのイメージで満ちています。

3.Believe
最初に「お、ハウスだ!」と思いました。切ないメロディのハウスです。もしシングルを出すなら、このアルバムからだったらこの曲でしょう。
これを聞くと、全然違うんですけどEBTGの「Missing」を思い出します。それまで私はハウス・ミュージックを毛嫌いしていたのですが、「Missing」のハウスではないバージョンを聞いて、「あれ?意外といい曲では?」と思い直し、あらためてハウスのバージョンを聞いてみて、メロディは変わらないことを確認。以来あまり偏見がなくなったのです。
韓国のLG(携帯)の着信用のメロディをいくつか作った中の一つを曲として完成させたもので、交流のあったマット・ビアンコのベーシスト、ニック・コーエンが参加しています。

4.月とロマンス
パリス・マッチ得意のアダルトなミディアムテンポの曲。ミズノマリさん一番のお気に入りだそうで、なるほど、とても伸びやかに歌っています。

5.You are my reazon
これだけ歌詞がミズノマリさん。それ以外は全部古澤さん。普段はもっと多いのですが、今回は書く気がおきないというか、今回は古澤さんの方が良いかと思ったそうです。確かに。このバンドは先に曲が出来て、後から詩を作るので、曲を聴いてそう感じたのでしょう。マリさんはソロ・アルバムで全力で女っぽい歌詞を書いて下さい。古澤さんの歌詞の方がパリスマには合います。

6.Crying for the blue moon
スタジオで一発取りでとったもの。ジャズっぽい、半分インストゥルメンタル。打ち込みが面倒だったので(他の曲は全部リズムは打ち込み)、掘くんのencounterというバンドに演ってもらったという。本当に複雑なリズムの曲。ピナ・バウシュが踊り出しそうなくらい変な曲です。

7.銀のセダンと時間の鍵盤
私はアルバム世代なので、B面の一曲目らしい、松原正樹さんのギターが鳴り響く派手な曲。シティ・ポップスを意識した、寺尾聰っぽい感じが私には懐かしく聞こえます。

8.Bad Scenario
リサ・スタンスフィールド風というか、UKソウル、ブルーアイドソウル風の曲。トランペットだけは生で吹かれていますが、オケは全部80年代の打ち込み系。ずっと高い音を維持したままの、コーラスが入るサビはいい感じです。

9.Night Dolls
古澤ワールド全開の曲。「Night Dolls 呼ばれた私とさみしいあなた。」というコール・ガールと過去の恋人が再会するというセクシーな歌詞。やはりEverything but the Girlのイメージがあります。このアルバムで私は一番気に入っている曲です。

10.あなたをなくしたころから
AORというか、マイケル・マクドナルドっぽい。さわやかな、いい歌詞です。

10.I was Your Girlfriend
1990年代の日本のポップスでよく聞いた感じのバラード。今井美樹風ですかね。ギターとピアノの音が特にそう感じさせます。アメリカでいうと、1980年代のボズ・スキャッグスとかTOTOみたいな感じです。"風の生まれた場所"という言葉が入っています。懐かしい。

11.246
シティ・ポップス王道です。ミズノさんの歌い方も、ベタっとして多少ユーミンっぽさがあり、何かを意識しているのか、いろいろな要素が詰まっていますね。これに始まり、これに終わるというアルバムコンセプトを忠実に再現した曲順でした。


2012.11.21 Victor Entertainment

01. Sandstorm(作曲:杉山洋介/作詞:古澤大)
02. All I Need(作曲:杉山洋介/作詞:古澤大)
03. Believe(作曲:杉山洋介作詞:古澤大)
04. 月とロマンス(作曲:杉山洋介/作詞:古澤大)
05. You are my reason(作曲:杉山洋介/作詞:ミズノマリ)
06. crying for the blue moon~featuring ENCOUNTER~(作詞・作曲:杉山洋介)
07. 銀のセダンと時間の鍵盤(作曲:杉山洋介/作詞:古澤大)
08. Bad Scenario(作曲:杉山洋介/作詞:古澤大)
09. Night Dolls(作曲:杉山洋介/作詞:古澤大)
10. あなたをなくしたころから(作曲:杉山洋介/作詞:古澤大)
11. I Was Your Girlfriend(作曲:杉山洋介/作詞:古澤大)
12. 246(作曲:杉山洋介/作詞:古澤大)

paris match、集大成的な10枚目のアルバムリリース(ナタリー)