最近読んだ本、見た映画・芝居、聞いたCD

2005年6月

2005年6月14日

松本隆対談集 KAZEMACHI CAFE

松本隆対談集 KAZEMACHI CAFE
松本隆対談集 KAZEMACHI CAFE■書誌事項:ぴあ 2005.3.19 ISBN4-83-561514-X

■内容
対談相手:
1.谷川俊太郎/2.桜井淑敏/3.林 静一/4.太田裕美/5.細野晴臣/6.佐野史郎/7.大瀧詠一/8.筒美京平/9.薬師丸ひろ子/10.藤井 隆/11.松 たか子/12.萩尾望都/13.松任谷由実/14.町田 康/15.妹島和世/16.是枝裕和

■感想
萩尾先生の対談が掲載されているので購入した資料だが、思いの外面白かった。もちろん、もともと私が「はっぴいえんど」のファンであるせいなのだが。

高校生の頃、遠いクラスの人で、名前と顔しか一致しない、そんな同級生のとある噂を聞きつけ、いきなり話しかけた。「あなた、はっぴいえんど、全アルバム持ってるんですって?」それだけでリスペクトしてしまうお年頃だったのだ。同時代でもないのに、熱心に聞いている人が自分のまわりに、自分以外にもいたことに感激した。

そんなはっぴいえんどファンにはたまらない組み合わせがいろいろと。大滝詠一は本当にやる気ないんだなぁ(笑)。細野さんに出てきて欲しかったんだが、まぁいいか。当時の記憶を一生懸命辿りつつ。

しかしウェブだけの企画で、これだけのメンツ呼べるっていうのもすごいんだが、何せウェブだからなぁ。お金を回収するのが本っていうのは、悪い戦略ではないと思う。ネットだったらこういうタイプの対談って読まなかったかもしれない。

Number Plus 欧州蹴球記―辺境の偉人たち

Number Plus 欧州蹴球記―辺境の偉人たち■書誌事項:文藝春秋社 2005.6.5 ISBN4-16-008140-1
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■感想
たまたまNumber Plusでシェフチェンコの記事が出ていた。2006年、順当に行けば初めてウクライナはワールドカップに出場する。昨年は「オレンジ革命」があった。なんだか、とってもタイムリーな国だ。

例の「死の試合」に出て、収容所で殺された4人の墓碑銘が載っていた。ところが名前も違うし、人数も違うらしい。「死の試合」の伝説は紆余曲折であるため、彼らがドイツの協力者と思われる可能性があって、それを避けるために本当の名前を彫ることが出来なかったと。後に対ドイツの英雄扱いされる選手たちが、そんなことになっていたのだ。歴史は後の人間の見方によって左右される。

その他のヨーロッパ「辺境」の国の選手たちの話も楽しい。え?読み方、グジョンセンじゃないのか…とか、アイスランドから選手が出てるのかとか。興味深い話ばかりである。