最近読んだ本、見た映画・芝居、聞いたCD

2001年10月

2001年10月28日

都会のアリス

■Alice in den Städten, 1973 西独
■スタッフ
監督:ヴィム・ヴェンダース Wim Wenders
撮影:ロビー・ミュラー Robby Müller, マルティン・シェーファー Martin Schäfer
音楽:CAN
出演:リュディガー・フォーグラー Rüdiger Vogler,イェラ・ロットレンダー Yella Rottländer,リサ・クロイツァー Lisa Kreuzer

■内容
ドイツ人ジャーナリスト、フィリップ・ヴィンターは、アメリカでの旅行記執筆に息詰まり、ドイツに戻ることを決意する。そんな時、彼はドイツ人女性リザとその娘アリスと出会い、行動を共にすることになる。しかし、出発の朝、突然リザが姿を消してしまう。残されたアリスとフィリップは共に行動するにつれ、奇妙な友情で結ばれていく‥‥。

■感想
LDをもっていたのに、DVDを買ってしまおうパターン開始。そんなに慌てて買うつもりはなかったのだが、1998年発売の作品とあっては、いつなくなるかわからない。というわけで当分Wenders作品に集中することにした。これはジャケットの写真がLDの方が俄然よかった。
Wenders作品の中では“Paris,Texus”に次ぐ第二位を譲らないこの作品。誰が見ても多分この時期の作品にしては珍しく退屈しないと思う。私はあのまったり感がどーも好きなんだから、いいんだけど、人によってはロードムービー3部作とか退屈だろうなーと思う。
先月見た「緋文字」は作品としては失敗に終わったが、この作品を生みだすきっかけになったのだった。リュディガー・フォーグラーとイェラ・ロットレンダーの気が合うところを見て思いついた、というんだから単純。アリスの母親役のリザ・クロイツァーとはこの直後かな?ヴェンダースと結婚する。そのままアメリカの友人まで4本出て、そいで離婚して、次がNick's Movieの時の奥さん(ロニー・ブレイクリー)に続くわけ。そのあとまた離婚する。そいでちょっと飛んで八代亜紀(ソルヴェイグ・ドマルタン)と結婚して、また離婚してるんだから。この人は奥さん出すの好きなんだな。とは言え、56歳で離婚歴5回は立派。
アメリカを旅して自分を見失った男が、小さな女の子とアムステルダムからドイツを旅して自分を取り戻す物語。何故アメリカを旅すると自分を見失うか、というのが問題。映画の中では「どこへ行っても変わらない」ことを理由としてあげているが、それだけかなぁ。なんだかアメリカに対して失礼な気がするが。それでいてジョン・フォード追悼してるんだよな。日本だって北海道と沖縄以外は「どこへ行っても変わらない」と私は感じるが。
アリスがものすごくかわいい。生意気だけど、時々子供らしいところ見せるし。
こんなこと言っちゃいけないんだろうけど、今だったらこいつ犯罪者に即間違われそう。どう見ても娘には大きすぎる女の子を連れて歩いてる浮浪者みたいな30男の旅物語なんて、今だと成り立たない気がする。イヤな世の中になったもんだ。

2001年10月25日

Flavor of Life

■Soul Crusaders 2001.10.3 GIZA
■感想
名前がね、イヤなんだけど、気になる感じ。クルセイダースはそりゃ、ソウルだよ、ってつっこみたくなる。でも、聴いてみたくなる。どうも私は「バンド名」に弱いみたい。
2000年10月に「SAFETY LOVE」でデビューした、やっぱり男2、女1の3人組。この構成、結構好きみたい。そいで1年後にようやくアルバム・デビューって、ちょっと今時のバンドにしちゃのんびりしてるね。
音はまぁまぁってとこです。リードボーカルの声がね、ちょっときつい。最近の女性ボーカルの平均値って感じで、今一つ。ミーシャなり小柳なり宇多田ヒカルなり倉木麻衣なり、あれくらいにならないと、違いがわからないからな、私は。その点先々月のPM2の子はよかったなー。

2001年10月20日

Jリーグ第10節:横浜F・マリノス対セレッソ大阪

久しぶりに横浜国際に行ってみる。今年マリノス弱いから、あまり見る気になれないでいた。でも、今日は能活ラスト・デイだから。そりゃ行かなきゃ。
前半はひたすら眠かった。両チームとも何も考えてない。後半になって崖っぷちセレッソ頑張る。2点入れちゃった。で、マリノスも目が覚めたみたに頑張る。残りわずかで追いつく。ここまでは面白かった。
延長の前半でもマリノスの勢いは止められない。が得点できず。これがひびいて延長後半セレッソがVゴール勝ち。能活のJ最後の試合なのに。かわいそう。みんな優勝決定戦で負けたみたいにがっくり。
それを一人一人助け起こす能活なのでした。そうかぁ。そういう奴だっけなぁ。予想通り今夜のスーパーサッカーは能活特集。過去のVTR見てしみじみしてしまいました。ホント、いろんなことがあったなぁ。シゲさんの電撃退団とか、ヘディングシュートとか、優勝とか、味方に蹴られて3ヶ月怪我とか、アトランタとか、フランスとか、代表落ち1年とか。94年の入団前の高校選手権の頃からずーっと見てたんだなぁ。私も。
レンタルではなく完全移籍なので、当分帰って来ないだろう。中田、名波、城、西沢、高原、小野と誰が海外に出ても、あらいいんじゃないの?よかったね。くらいだったのが、やっぱり能活だと違うなぁ。感無量です。ポーツマス行って、がんばってね。とりあえず牛肉には気をつけてね。

2001年10月14日

ニックス・ムービー―水上の稲妻

■Nick's Movie : Lightning Over Water, 1980 西独
■スタッフ
監督:ヴィム・ヴェンダース Wim Wenders
撮影:エド・ラッハマン Ed Lachman, トム・ファレル Tom Farrell (Video)
音楽:ロニー・ブレイクリー Ronee Blakley
出演:ニコラス・レイ Nickolas Ray,ヴィム・ヴェンダース Wim Wenders,トム・ファレル Tom Farrell,スーザン・レイ Susan Ray

■感想
「理由なき反抗」「大砂塵」などで知られるニコラス・レイ監督をヴェンダースが訪ねて来る。ガンに侵されたニックの病状が予想以上に重いため、共同で映画を作ることを諦め、かわりに死期の近いニックの姿を追うドキュメンタリーを撮影することになる。
これはノンフィクションなのか、フィクションなのか、ドキュメンタリーなのか。家庭用ビデオの画面と、普通の映画らしいアングルでの35ミリフィルムと思われる画面とが交錯して、よくわからなくなってくる。演技指導したり、ミステイクもそのまま流しているし、かと思うと明らかに画面としては失敗しているが音声のためだけに残したかのような画像も入り込んでいる。
そういう混乱がまさにこの映画らしいところで、現実的に死を追っているさなか、フィクションがノンフィクションを浸食していく様をそのまま描き出している映画なのだろう。
「アメリカの友人」で海外からも一定の評価を得るようになり、コッポラに呼ばれてアメリカに向かったヴェンダース。映画「ハメット」脚本作成中からコッポラともめ、そのもめてる最中に撮られた映画。「ハメット」がものすごく「作り物」の世界なものだから、欲求不満が爆発したかのよう。
ニコラス・レイは「アメリカの友人」のギャング役がカッコよかった。しかし、もう当時から病魔に冒されていたのかもしれない。この映画では抗ガン剤で髪が抜け落ちて悲惨な姿だが、それは実は家庭用ビデオだけで、映画の画面になると、とたんにしぶい。パジャマやシャツなどに必ず「赤」が入る。今回の撮影はロビン・ミュラーじゃないのに、まるでミュラーの「赤」のようだ。
ヴェンダースと1978年に結婚し、1981年に離婚したロニー・ブレイクリーが主題歌を歌い、出演している。この前作の「アメリカの友人」ではリサ・クロイツァーが出演していたが、この当時はたしか結婚してたと思う。ロニー・ブレイクリーはこの映画のためだけの結婚かのように見える。
しかし、なんだこのAmazon.co.jpの「ビム・ベンダース」ってのは。見つけられないぞ、これじゃ。