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陽水II/センチメンタル

1.つめたい部屋の世界地図
2.あどけない君のしぐさ
3.東へ西へ
4.かんかん照り
5.白いカーネーション
6.夜のバス
7.神無月にかこまれて
8.夏まつり
9.紙飛行機
10.たいくつ
11.能古島の片想い
12.帰郷(危篤電報を受け取って)

POLYDOR
1972年12月10日 MR5021(LP)
1985年8月1日 H32P20036(CDオリジナル)
1990年9月1日 POCH-1023(再発売)
1996年6月26日 POCH-1572(再発売)
2001年12月19日 UPCH-1123(紙ジャケットシリーズ)
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「断絶」と「氷の世界」に挟まれ、少し地味な感もあるが、それでも大ヒットした「東へ西へ」が入っている。「断絶」に比べたら比較的フォークソングに近いのだが、それでも深町純のエレクトリカル・ピアノ(当時シンセサイザーといってなかったようだが)がうまくかみあっていて、当時としてはなかなか秀逸だったのではないだろうかと想像できる。

名曲「つめたい部屋の世界地図」で始まり、「帰郷(危篤電報を受け取って)」で閉じる、やはりアルバムとしてのトータルコンセプトといったものを意識した作りになっている。アルバムはシングルの寄せ集めではないという主張をファーストアルバムから引き続きしているのだろう。

「つめたい部屋の世界地図」の歌詞の中にタイトルは入っていない。これは名曲だと思う。

はるかなはるかな見知らぬ国へ
ひとりでゆく時は船の旅がいい

個人的には「夏まつり」が一番気に入っている。自分はこういう「郷愁もの」に少し弱いらしい。

十年はひと昔 暑い夏
ふるさとはふた昔 夏まつり

しかし、勝手な趣味で言うが、「あどけない君のしぐさ」は四畳半フォークの貧乏くさい歌詞なので、嫌い。自分で洗濯しなさいよ。「白いカーネーション」とか、ひねりがないというか、ちょっと何か毒が裏にあるんじゃないかとか勘ぐってしまいそうな、かわいい曲で、嫌いだ。

「紙飛行機」や「能古島の片想い」もファンの評価としては高いものがある。個人的にはあまり印象が強くないのだが…。

「帰郷」は当時福岡の照和でともにライブをしていた海援隊に提供し、海援隊のデビューアルバム「海援隊がゆく」に「ほととぎす」という曲名で先に世に送り出している。武田鉄矢が当時陽水の曲を「暗い」とか「貧乏くさい」とか「傘がないなら買えば」とか悪口をよく言っていたが、それもこれもあまりにすごい才能で嫉妬していたのだと語っているのを聞いたことがある。
1972年6月、実際に父の危篤を聞き、かけつける夜汽車の中で書いた曲だそうだ。


Acoustic Guitar : 井上陽水、星勝、安田裕美(2,10,11)
Electoric Guitar : 星勝、矢島賢(6)
Bass : 武部秀明(6,7,9,11)、高中正義(1,3,4,5)、稲葉国光(10,12)
Drums : 田中清司
Piano : 深町純、本田剛彦(3)、飯吉馨(5)
Moog synthesizer and Organ : 深町純
Backing vocals : シンガーズ・スリー、井上陽水、川瀬泰雄
  作詞作曲編曲
1つめたい部屋の世界地図井上陽水井上陽水星勝/小野崎孝輔
2あどけない君のしぐさ井上陽水井上陽水井上陽水
3東へ西へ井上陽水井上陽水星勝
4かんかん照り井上陽水井上陽水星勝
5白いカーネーション井上陽水井上陽水星勝
6夜のバス井上陽水井上陽水深町純
7神無月にかこまれて井上陽水井上陽水星勝
8夏まつり井上陽水井上陽水井上陽水
9紙飛行機井上陽水井上陽水星勝
10たいくつ井上陽水井上陽水井上陽水
11能古島の片想い井上陽水井上陽水星勝
12帰郷(危篤電報を受け取って)井上陽水井上陽水井上陽水