前作「ショッピング」からは1年余りでしたが、単独のオリジナル作品としては3年半ぶりという本当に久しぶりの作品で期待が高かったんですけどね。どうも「NEGATIVE」同様ジャケットが良くなかったのか、売れなかった、売れなかったと言われる「バレリーナ」よりも更に売れなかったらしいです。特にシングルヒットなどを入れてないせいもあるんでしょう。
「ビルの最上階」や「ロングインタビュー」など、メッセージ性の強い作品が多かったように思われます。でも「ビルの最上階」以外はあまりそう見せてないところが憎い。詩の世界がどんどん深まっています。だから一般的にはわかりにくかったのかもしれませんね。骨太なロックが多く、自分のアレンジも増えました。
「炎熱の月明かり」は「永遠のシュール」に収録されている「野蛮な再会」と同様、1991年のコンサートでハバロフスク&マフィア(井上陽水・忌野清志郎・高中正義・細野晴臣)によって演奏されたものを録音したものです。
平井さんとの「英雄」がさわやかでいいですが、野茂英雄なんですね、これ。布袋くんの「アンチヒロイン」は実はずいぶん前に依頼してボツになっていたものが、ここでようやく陽の目を見たのでした。結構私は好きです。「TEENAGER」も格好いい。とても若いなと感じました。
「ビルの最上階」は「最後のニュース」っぽい曲ですが、もっと直接的な表現になっています。そのため、ちょっとつまらないかなぁ…と思ってしまったり。
ラストの「長い坂の絵のフレーム」は本当に美しい名曲です。ただ、あぁもう高い声は限界なんだなぁと感じたので、少し寂しかった覚えがあります。歌詞がまた年齢を感じさせるものだったので余計に。
全体的に深まっている、枯れている詩の世界なんですが、結構若いなという音作りで気持ちよく騙されました。
| | | 作詞 | 作曲 | 編曲 |
| 1 | 炎熱の月明かり | 井上陽水・忌野清志郎 | 井上陽水・忌野清志郎 | 井上陽水 |
| 2 | SINGING ROCKET | 井上陽水 | 井上陽水 | Andrew Ritten |
| 3 | 英雄 | 井上陽水 | 井上陽水・平井夏美 | 井上陽水 |
| 4 | 最新伝説 | 井上陽水 | 井上陽水 | 井上陽水 |
| 5 | アンチヒロイン | 井上陽水 | 布袋寅泰 | 布袋寅泰 |
| 6 | ラブレターの気分で | 井上陽水 | 井上陽水 | 井上陽水 |
| 7 | ロングインタビュー | 井上陽水 | 井上陽水 | 宮崎一哉 |
| 8 | TEENAGER | 井上陽水 | 井上陽水 ・平井夏美 | 藤井丈司・島健 |
| 9 | エンジの雨 | 井上陽水 | 井上陽水 | 管野よう子 |
| 10 | ビルの最上階 | 井上陽水 | 井上陽水・BAnaNa-UG | 井上陽水 |
| 11 | 長い坂の絵のフレーム | 井上陽水 | 井上陽水 | 井上陽水 |
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