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スフィンクス(53p)

(シリーズ・ここではないどこか 第15話)

初出誌:「flowers」2009年10月号(2009年8月28日発売)p4〜56

スフィンクス(フラワーズコミックス)

小学館 22009.12.15 530円 ISBN978-4-09-167039-7

【登場人物】
オイディプスコリントスの王の息子。
ライオステバイの王
イオカステライオスの王妃
左手をいつも隠している
作家。大学の臨時講師
【内容】
テバイ王ライオスはピュティアの温泉に湯治に行ったおり、ダウリアの村の方に足を伸ばしたが、その山中の三叉路で山賊に襲われて死んだ。王妃イオカステは嘆き悲しむ。ライオスに下った神託により、もともと子はなさないと誓っていたが、男児が出来てしまった。その子は即座に捨てられたが、子供がいれば、次の王だったのに、と嘆き悲しむ。
一方、その山賊とはオイディプス。コリントス王の息子だが、「父を殺し、母を娶り四人の子をなすであろう」とデルフォイの神殿の巫女により神託を受け、恐ろしくなってコリントスを出て旅をしている。
テバイの町にスフィンクスという恐ろしい怪物が飛び回り、赤ん坊を連れ去る。顔は女、身体は野獣、背には翼がある。謎かけをし、答えが間違っていたり答えられないと人間を食べてしまう。オイディプスはスフィンクスのいる山へ向かう。
【コメント】
ここではないどこかシリーズの「オイディプス」が、このお話の続きになっています。
スフィンクス(スピンクス)には一応父母がいるのですが、ここではイオカステがかつて捨てさせられた赤ん坊を思う気持ちがスフィンクスを産んだという解釈。そしてオイディプスが謎を解いたからスフィンクスを退治した、のではなく、スフィンクスを苦しみから解放してやったため、生きて帰ることが出来た、という解釈になっています。
メッセージI、II、III(オイディプス)に出てくる左手を隠している男がここにも登場します。彼によって神話の物語に刃が入る感じです。
2009.9.1