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菱川さんと猫

原作:田中アコ

初出誌:「月刊アフタヌーン」2009年5月号(2009年3月25日発売)50p


【登場人物】
高野白湯子(たかの・さゆこ)白雪タイムズの2年目社員
ゲバラ菱川さんに化けている化猫
菱川39歳。白雪タイムズの社員
大塚白雪タイムズの社長
山上、阿部、ルルコ白雪タイムズの社員
【内容】
お正月休み明け、高野白湯子が会社に行くと、菱川さんの席に猫がいた。猫が普通に仕事をしている!でも、猫の姿は白湯子にしか見えていないようで、他の社員にはいつも通りの菱川さんの姿が映っているようだ。この謎を解くべく、退社した猫について行き、問いただすと、菱川さんの家に連れて行かれる。
猫は「ゲバラ」と名乗り、菱川さんはお母さんとキューバに旅行に行ったため、代わりに菱川さんに化けて出社したというのだが…
【コメント】
萩尾先生としてはかなり久しぶりになると思われますが、原作つきの作品です。原作は先生が長い間審査員を務められている「ゆきの町通信」の「ゆきの町幻想文学賞」を受賞した作品です。(原作者の公式サイト「笛吹堂」)。
「ゆきの町幻想文学賞」らしく、雪景色の中物語は進みます。そして「雪どけ」が作品のターニングポイントになります。基調としてはコミカルな作品なのですが、このゆきがしんしんと降り積もる景色だけで、何故か落ち着いた雰囲気が出ます。
「レオくん」といい、「菱川さんと猫」といい、このところの先生ちょっと「擬人化された猫」づいています。