あぶな坂HOTEL―女の一生―
初出誌:「YOU」2007年第17号(2007年5月1日)41p
集英社 2008.3.24 400円 ISBN978-4-09-865463-8
- 【登場人物】
| 銀乃 | あぶな坂HOTELにやってきた女の子 |
| 藤ノ木由良(ふじきの・ゆら) | あぶな坂HOTELのオーナー。 |
| 甘粕 | あぶな坂HOTELのマネージャー |
- 【内容】
- あぶな坂HOTELに小さな女の子がやってくる。最初は小さな女の子でも、少女へ、大人へとどんどん成長して行く。実は彼女の実体は別のところにあり、病気になったり、空襲になったり、死にかかるとHOTELへ来ていた。それが今、連続的に起こっているのは、彼女の記憶が次々現れているためだ。さて、実体は‥
- 【コメント】
- 半年ぶりの「あぶな坂HOTEL」ですが、一気に趣が変わり、直球ど真ん中のような「女の一生」です。銀乃が何度も死にかかりながら、由良に追い返されて幸福な一生を送り、そして最後に赤い橋を渡ると、ずっと会いたかった人に会えるのです。本当に心を揺さぶられてしまったとしか言いようがありません。「わたしを何度も追い返してくれてありがとう」という銀乃の言葉に「生きる」ということの重さを感じてしまいました。
- この作品の直前に発表された「柳の木」もそうですが、先生の描く親子関係がなんだかとてもストレートというか、直球な感じになったなぁと思うのは私だけでしょうか?先生は「バルバラ異界」の度会さんで、「しっかりしていない親」というものを描いてみたかったとおっしゃってみましたが、絶対的でない親、意外とダメな親を描いてしまったら、なんだかつきものが落ちたような気がしてしまうのですが‥。
- 40ページプラス表紙の作品なので、うまくいけばあと1作で単行本になりそうな気がします。あと半年くらい待てばいいでしょうか‥。