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残酷な神が支配する

初出誌「プチフラワー」1992年7月号〜2001年7月号

第1回(1997年)手塚治虫文化賞優秀賞受賞

残酷な神が支配する 第1巻(200p)(プチフラワーコミックス171)

小学館 1993.4 500円 ISBN4-09-172171-0

残酷な神が支配する 第2巻(190p)(プチフラワーコミックス172)

小学館 1993.9 500円 ISBN4-09-172172-9

残酷な神が支配する 第3巻(182p)(プチフラワーコミックス173)

小学館 1994.3 500円 ISBN4-09-172173-7

残酷な神が支配する 第4巻(193p)(プチフラワーコミックス174)

小学館 1994.11 500円 ISBN4-09-172174-5

残酷な神が支配する 第5巻(192p)(プチフラワーコミックス175)

小学館 1995.5 500円 ISBN4-09-172175-3

残酷な神が支配する 第6巻(190p)(プチフラワーコミックス176)

小学館 1995.11 500円 ISBN4-09-172176-1

残酷な神が支配する 第7巻(188p)(プチフラワーコミックス177)

小学館 1996.5 500円 ISBN4-09-172177-X

残酷な神が支配する 第8巻(188p)(プチフラワーコミックス178)

小学館 1996.11 500円 ISBN4-09-172178-8

残酷な神が支配する 第9巻(188p)(プチフラワーコミックス179)

小学館 1997.6 500円 ISBN4-09-172179-6

残酷な神が支配する 第10巻(188p)(プチフラワーコミックス180)

小学館 1997.10 486円 ISBN4-09-172180-X

残酷な神が支配する 第11巻(188p)(プチフラワーコミックス241)

小学館 1998.4 486円 ISBN4-09-172241-5

残酷な神が支配する 第12巻(188p)(プチフラワーコミックス242)

小学館 1998.11.20 500円 ISBN4-09-172242-3

残酷な神が支配する 第13巻(188p)(プチフラワーコミックス243)

小学館 1999.5.10 505円 ISBN4-09-172243-1

残酷な神が支配する 第14巻(188p)(プチフラワーコミックス244)

小学館 1999.12.20 505円 ISBN4-09-172244-X

残酷な神が支配する 第15巻(190p)(プチフラワーコミックス245)

小学館 2000.6.20 505円 ISBN4-09-172245-X

残酷な神が支配する 第16巻(190p)(プチフラワーコミックス246)

小学館 2001.2.20 505円 ISBN4-09-172246-6

残酷な神が支配する 第17巻(208p)(プチフラワーコミックス246)

小学館 2001.9.20 505円 ISBN4-09-172247-4

残酷な神が支配する 第1巻(小学館文庫)

小学館 2004.11.10 581円 ISBN4-09-191611-2

残酷な神が支配する 第2巻(小学館文庫)

小学館 2004.11.10 581円 ISBN4-09-191612-0

残酷な神が支配する 第3巻(小学館文庫)

小学館 2004.12.10 581円 ISBN4-09-191613-9

残酷な神が支配する 第4巻(小学館文庫)

小学館 2004.12.10 581円 ISBN4-09-191614-7

残酷な神が支配する 第5巻(小学館文庫)

小学館 2005.1.10 581円 ISBN4-09-191615-5

残酷な神が支配する 第6巻(小学館文庫)

小学館 2005.1.10 581円 ISBN4-09-191616-3

残酷な神が支配する 第7巻(小学館文庫)

小学館 2005.2.10 581円 ISBN4-09-191617-1

残酷な神が支配する 第8巻(小学館文庫)

小学館 2005.2.10 581円 ISBN4-09-191618-X

残酷な神が支配する 第9巻(小学館文庫)

小学館 2005.3.10 581円 ISBN4-09-191619-8

残酷な神が支配する 第10巻(小学館文庫)

小学館 2005.3.10 581円 ISBN4-09-191620-1

【登場人物】
ジェルミ・バトラーボストンに住む高校雨声。
グレッグ・ローランドロンドンに住む資産家。
イアン・ローランドグレッグの長男。
サンドラジェルミの母親。グレッグと再婚した。
マット・ローランドグレッグの次男
リリヤグレッグの先妻。
ナターシャリリヤの姉。イアンとマットの伯母。
ナディアイアンの恋人。
マージョリーナディアの妹。
リンドン保険調査員。グレッグの事故を担当したことからイアンの精神的バックアップをする。
オーソン精神科医。
バレンタインオーソンの孫。
エリックオーソンの孫。バレンタインの双子の兄。
キャスボストンでのジェルミの友人。
【内容】
ジェルミはボストンに暮らす高校生。母のサンドラの再婚のため、ボストンからロンドンへ引っ越した。サンドラの再婚相手のグレッグは表向きは立派な紳士だが、ジェルミに性的暴力を加える。ジェルミは拒絶するもサンドラの幸福を願うが故にグレッグの狡猾な圧力には逆らえず、虐待はひどいものになっていき、ジェルミは次第に追い詰められていく。ついに自動車事故に見せかけてグレッグを殺害することに成功するが、同時に母のサンドラも失ってしまう。
一方、グレッグの長男イアンは何も気付かず一緒に暮らしていた。父の死に不審を抱いたところから、ジェルミとグレッグの関係に気付く。助けを求めていたジェルミを追い出し、ボストンに帰してしまっていたことから、ジェルミを取り戻しに行く。果たして、イアンはジェルミを救うことができるのか…?
【コメント】
萩尾先生の最長編作品であり、最高傑作です。あまりにも深い内容なので、気軽に読むことはオススメできませんし、ここでも詳しくは書けません。特に今精神的・身体的な虐待を受けていたり、メンタル系の病気にかかっている方には決してオススメはいたしません。どうかじっくり考えてから取り組んでください。
ひとつだけ言わせていただくと、これは児童虐待・性的虐待の物語ではありません。「再生」「癒し」「救出」そして「殺人は許されるか」がキーワードかと思います。人は簡単には救えません。人は簡単には再生できません。それでももがき苦しむイアンと一緒に、ジェルミを助け出してください。果たしてジェルミは救われたのか、それもどうか読んでください。
イアンの「悲しみ」と名付けたシーン、バレンタインが告白するシーンが特に私には印象に残っています。長大な論文が書けてしまうような作品ですから簡単には何か言うこともできませんが。とても美しい場面です。是非読んでみてください。
【備考】
連載当時(1992年〜2001年)、インターネットはまだ一般的ではなく、草の根BBSやniftyで一部交流がありましたが、ファン同士のやりとりの場は現在に比べると格段に狭い場所しかありませんでした。このサイトは1997年にオープンしていますので、連載中まっただなかでした。1997年〜1998年当時、作品に関するメールを何通かいただき、そのやりとりがこちらの特設コーナーに残っています。あまりにも衝撃的な作品で、何か誰かに言わなくてはいられない、そんな思いの方がいらしたのです。私もなんだか夢中で返信していたような記憶があります。
もし、今、「残酷な神が支配する」が連載されていたとしたら、mixiや2ちゃんでどれだけ盛り上がっていたか、想像に難くありません。正直、当時のことを思い出すのはつらいものもあり、そのままアーカイブとしてリンクを貼っておきます。
2010.8.30