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友人K

初出誌「グレープフルーツ」1985年21号(8p)

イグアナの娘(プチフラワーコミックス32)

小学館 1994.7 500円 ISBN4-09-172032-3

イグアナの娘

小学館文庫 2000.12.10 514円 ISBN4-09-191381-4

萩尾望都パーフェクトセレクション 9 半神

小学館 2008.3.2 1680円 ISBN978-4-131224-2

【登場人物】
K中2のとき転校してきた少年。
オレ
【内容】
中学2年の夏に転校してきたKはやせていてチビだった。オレはその頃ワルガキで秀才で、クラスでも一目おかれた存在だった。足が速く、数学が得意なKにイライラしてからかうも、面倒くさそうに「フン」とにらむだけだったがた…
【コメント】
新書館『グレープフルーツ』は1980年〜1987年の7年間に41冊も出した少女漫画誌で、当時としては非常に精鋭な作家さんが集まっていました。萩尾先生はエッセイ「片手間なおしゃべり」やイラストを寄せられていましたが、漫画作品については、この「友人K」のみとなっています。
主人公の一人称のモノローグでほとんど構成され、台詞というものが極端に少なくなっています。またコマ割りが変わっていて、すべて横ぶちぬき1段組です。それが1ページに4〜7コマ入っている構造になっています。
少年期に軽くやっかんだりいじめたりした相手のことを思い出すと、なんだかとても恥ずかしくなる気持ち、誰にでも少し覚えがあるのではないでしょうか?あのくらいの年齢ははなぜあんなにも他人が気になるのでしょうね。こちらは気になるけれど、相手の方が気にしていない感じが、よけいイライラするんですよね。上から見下されているというか、「ガキっぽいな」と言われているようで。まさに「中2病」ってやつでしょうか。
その頃の誰にでも少し覚えがある微妙な気持ちが、とても美しく表現されていていると思いますたった8ページの短編ですが、数多い短編の中でも「パーフェクト・セレクション」に入っている12本の1本ですから、先生としては、とても気に入っていらっしゃるのではないでしょうか?
2010.7.15