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作品一覧(発表順)
作品一覧(五十音順)
4/4カトルカース
初出誌「プチフラワー」1983年11月号(50p)
萩尾望都作品集・第二期 第17巻 A-A’
小学館 1984.11 580円 ISBN4-09-178037-7
A-A’―SF傑作選
小学館叢書 1995.9 1200円 ISBN4-09-197195-4
A-A'
小学館文庫 2003.9.10 562円 ISBN4-09-191385-7
【登場人物】
モリ
地球生まれのESP。超能力のコントロールがうまくできないが、感応する相手がいると大きな能力を発揮する。現在養成中
トリル
感情を閉ざしている一角獣種の少女
ママミア
ESP養成実験の研究者。鳥の品種改良も研究している
サザーン博士
トリルを実験用生体として一角獣種の品種改良を研究している研究者
【舞台】
はるか未来の木星の惑星,イオの第一実験都市
【内容】
モリはくるくると色が変わる万華鏡(カライドスコープ)の目を持つ少年。この目のせいで、5歳のとき地球の山の村で狂信的なサバトのさらわれ、生け贄にされかかったことがある。この時モリの恐怖心が念動力を引き起こし、山崩れを起こした。彼の超能力のパワーは強大だがコントロールすることができない。以来、イオの実験都市でママミアの指導のもと、コントロール能力と共に超能力の向上に励んでいるが、どうも上達しない。
劣等生のモリがある日、2Fから落ちそうになった少女を念動力で助けた。少女は実験都市に新たに着任した研究者・サザーン博士が連れてきた一角獣種で、名をトリルと言った。モリはトリルとの共鳴現象によって、自分の超能力をコントロールできることがわかった。言葉もろくに話せないトリルと心を通わせたと感じたモリに、サザーン博士は「一角獣種に感情などはない」と言うが…。
【コメント】
カトルカースとはどういう意味なのでしょうか。手元の辞書にはでていないんですが、音楽用語でしょうかねえ。共鳴現象は自然界にはとっても多いですね。
たとえば、トリルが赤外線を見ることができるのは、網膜の光受容体を構成するタンパク質ロドプシンのπ電子共鳴部分が長いためだと思われます。人の目のロドプシンは三元色それぞれ3種類あります。トリルは4種類かもしれないとすると、三元色ならぬ4元色なので、色立体は4次元になりますね。虹も9色かな。
「SUNCTUS」DATABASEの1983年の萩尾先生のコメントによれば、カライドスコープ(万華鏡)はビートルズの "Lucy in the Sky with Diamonds" の歌詞から思いついたそうです。これは、タイトルといい、歌詞の中身といい、とっても 世間を騒がせる名曲なのです。
(1998.3.27 ひで)
「カトルカース」はフランス語で"Quatre-Quarts"、あるお菓子の呼び方だそうです。カトルカースは文字通り「4/4」という意味ですが、小麦粉、砂糖、バター、水を1対1対1対1で混ぜて作る、という意味。だそうです。京都精華大の
マット・ソーン先生
から教えていただきました。でも先生もわからなくて萩尾先生に直接伺ったそうです
(2005.6.4 管理人)