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作品一覧(発表順)
作品一覧(五十音順)
千の矢
(メッシュシリーズ 8)
初出誌「プチフラワー」1982年7月号(50p)
千の矢 メッシュ5
小学館 1983.7 780円 ISBN4-09-178056-3
萩尾望都作品集・第二期 第13巻 メッシュ 3
小学館 1985.11 580円 ISBN4-09-178033-4
メッシュ 第2巻
白泉社文庫 1994.12 560円 ISBN4-592-88303-9
萩尾望都パーフェクトセレクション 5 メッシュ II
小学館 2007.10.31 1680円 ISBN978-4-09-131218-1
【登場人物】
メッシュ
両脇だけ白銀という二色(メッシュ)の髪をもつ金髪の少年。
ミロン
メッシュの面倒をみている贋作画家
エトゥー(エトゥアール)
画家志望の青年
マーレ
エトゥーの母親
パスカル・カント
マーレの昔の恋人
レイ
エトゥーの友人
ビー
エトゥーの恋人
【舞台】
現代のパリ(夏),サンジェルマン
【内容】
ある日メッシュはカフェで口論する男女を見かける。画家とモデルの痴話喧嘩らしい。男の頬にあった星のような傷につい見入ってしまったメッシュに男は「自分の絵のモデルにならないか」ともちかける。
男の名はエトゥアール。彼の家には美しい母親マーレと双子の義理の姉が住んでおり、父親は1年前に亡くなっている。エトゥーの傷は子供の頃、アンティークのおもちゃの弓矢で自分でつけたものだった。その家のアトリエでエトゥーはメッシュをモデルに矢を射られた男の前に立つ天使の絵を描き始める。
マーレの昔の恋人パスカルがマーレの夫の死を最近知ってお墓参りに訪ねて来る。ところが、天使の服を着、マーレをイメージして化粧をしたメッシュを見て、パスカルは倒れてしまう。目を覚まし、エトゥーを見たパスカルが言う。「あの傷が残ったのか‥」
【コメント】
今回メッシュ・シリーズの最も根幹をなす芸術「絵(真作)」について触れられています。自信過剰ででいながら、コンプレックスの固まりのような、わりとステレオタイプな画家の卵であるエトゥーが、外見とは全く違った「傷ついた子供」になってしまう、のがかわいいというか、面白いというか‥。ちょっとコメディ・タッチで軽く読めて楽しい作品だと思います。
特に最後の天使の「わっか」がかわいいです。