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耳をかたむけて

(メッシュシリーズ 7)

初出誌「プチフラワー」1982年3月号・5月号(74p)

耳をかたむけて メッシュ4

小学館 1983.1 780円 ISBN4-09-178055-5

萩尾望都作品集・第二期 第13巻 メッシュ 3

小学館 1985.11 580円 ISBN4-09-178033-4

メッシュ 第2巻

白泉社文庫 1994.12 560円 ISBN4-592-88303-9

萩尾望都パーフェクトセレクション 5 メッシュ II

小学館 2007.10.31 1680円 ISBN978-4-09-131218-1

【登場人物】
メッシュ両脇だけ白銀という二色(メッシュ)の髪をもつ金髪の少年。
ミロンメッシュの面倒をみている贋作画家
アンナシニャック医師の妹
ドナ氏町の有力者
ザザ・ドナ夫人ドナ氏の妻
エミリアーヌドナ氏の娘
ギードミロンの幼なじみ
ペレじいミロンの祖父
ベルン先生小学校の教員
【舞台】
現代のパリ(初春),サンジェルマン,ベリール町
【内容】
ミロンの故郷ベリール町から、ミロンが子供の頃世話になった医師が亡くなったという手紙が届く。ミロンは墓参りに一度帰ろうと思い立つ。メッシュはついて来なくてもいいと言われていたのに、勝手に追いかけて行ってしまう。
故郷に着いたミロンを迎えたのは親戚含め町の人たちの冷たい視線ばかりで、メッシュは驚く。海でおぼれたアンリという少年の名前が人々の口にのぼるが、アンリが誰なのか、ミロンは答えようとしない。そこでメッシュは「ほかの人の話すアンリの話はもういいから、あんたの話を聞きたい」とミロンに言う。ミロンは語る「あのころは誰もオレの言うことに耳をかたむけてはくれなかった‥」
【コメント】
ベリール町が具体的にどこにあるのかは、調べられなかったのですが「ビスケー湾の岸」というからには、あの海岸線にあるのでしょう。物語は初めてパリを離れます。
ミロンの少年時代のお話が核になっています。そこで起こった事件の背後に何があったのか、田舎町の狭い社会で傷ついた少年は何を考え、パリに出てきたのか。いつもはタフでメッシュを見守る側のミロンが、今回初めて傷ついた少年の顔を出してしまいます。酔っぱらって寒い夜の海に泳ぎだしてしまったのですが、それをメッシュが救います。
ミロンの母親はタフな未婚の母だったからか血なのか、田舎で故のない中傷に傷ついたからか、ミロンが何故タフで優しいのかが少しわかった気がするお話でした。