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A-A’

初出誌「プリンセス」1981年8月号(46p)

萩尾望都作品集・第二期 第17巻 A-A’

小学館 1984.11 580円 ISBN4-09-178037-7

A-A’―SF傑作選

小学館叢書 1995.9 1200円 ISBN4-09-197195-4

A-A'

小学館文庫 2003.9.10 562円 ISBN4-09-191385-7

【登場人物】
アデラド・リー (A) 惑星探査用に改良された一角獣種で、データ解析とコンピュータの技師として基地に配属されたが調査中の事故で死亡した(享年19才)。育ったのはロッキー山中。
アデラド・リー'(A')16才。Aのクローン。Aの後任として再生され配属される。
レグ・ボーン(A)と同僚で惑星調査に同行
レグ・ボーン’レグ・ボーンのクローン
チャイ同僚。
【舞台】
はるか未来の地球カナダ・オタワ市クローン研究所,惑星プロキシマ,第5惑星ムンゼル,21年開発計画のための惑星調査基地と調査フィ−ルド
【内容】
ムンゼルの調査基地へ、事故で死亡したアデラド・リーの代わりに、再生したアデラド・リー' (A')が赴任した。クローン再生のための細胞組織と記憶の登録は、事故率の高い宇宙開発参加人員に優先権ガつけられていた。このため最優先で再生されたのであった。
そしてそこには、アデラドが死亡した調査に同行したレグ・ボーンがいた。レグは再生されたアデラドと死んだアデラドの想い出とのギャップに悩みつづける。
そしてある日のフィールド調査でAの遺体が発見される。その遺体を見たレグは…。
【コメント】
ここに存在しない者が姿をかえて表れるのは、双子のモチーフに分類されます。萩尾作品に多く使われる道具建てです。
この作品の発表当時、クローンではアフリカツメガエルしかできなかったものが20世紀中に羊のドリ−ちゃんが生まれるとは、想像もできませんでした。
そういえばアデラド・リーの体質はなにか菱沼聖子のようだなあ。
(98.3.16 ひで)
***
不器用な体質という着想はどこから来たんでしょう。視聴覚範囲が少しずれる点は割合わかりやすいのですが、拒食症になるまで無自覚とは。特にドアにぶつかりそうになっても逃げないところは、ドシリアスなストーリーの中で唯一おかしいところでした。
その無感覚さが、最後に来て大きな意味を持ちますね。
(98.3.24 永井)
【文献】
SUNCTUS DATABASEの1981年に萩尾先生のこの作品のコメントがあります。