びっくり箱
(Bradbury傑作選)
原作:レイ・ブラッドベリ Jack-in-the-Box
初出誌「週刊マーガレット」1978年26号(32p)
集英社 1978.12 300円(集英社漫画文庫)
小学館 1985.12 580円 ISBN4-09-178026-1
小学館 1997.9.1 495円 ISBN4-09-191020-3
- 【登場人物】
| ドーナ | 12歳になったばかりの少女 |
| ママ | ドーナの母親。 |
| シスター | ドーナの先生。 |
- 【内容】
- ドーナは森の中の大きな家に暮らす少女。森の外にはおそろしい怪物がいると言って、森の外に出ることを、母親が禁じている。家は1階は台所と食堂と居間、2階3階は音楽室、遊戯室など、4階は最上層で学校があるところ。学校にはシスターが待っていて、ドーナに1対1で授業を行う毎日。
- この頃窓の外ばかり見ているドーナに母親は不安を抱き、重ねて森の外には出ないようにドーナに言う。学校に行く途中、禁断のドアがあいているのを見つけてしまったドーナ。いけないと知りつつ、つい階段を上ってしまうが…。
- 【コメント】
- 母親が子供を自分に縛り付け、外の世界を見せないという物語ですが、これはなかなか壮大です。お屋敷が大きいから出来ることだと思いますが、おそらくダンナさんがお金持ちで、離婚してるかしてないかはわかりませんが、莫大な生活費と養育費で維持してるのでしょう。本人は逃げてしまったのでしょうけれど。
- この4階建ての建物の中は100以上部屋があるとされていて、相当なお屋敷ですが、こういう建物に子供の頃ものすごく憧れていて、いつも絵を描いていました。自分だけの部屋割りの絵です。考えてみたら自分で描いた絵など、それ以外ないのではないかと思うくらいです。その後、家やマンションの見取り図を見るのが大好きになってしまいました。
- びっくり箱をあけてしまったドーナは母の死よりも自分が解放されたことの方がうれしいのですね。母も怖いですが、子供も怖いです。
- 尚、原作では子供は男の子です。ここも少女漫画向けに主人公を女の子におきかえたのでしょう。
2010.6.22