宇宙船乗組員
(Bradbury傑作選)
原作:レイ・ブラッドベリ The Rocket Man
初出誌「週刊マーガレット」1978年22号(23p)
集英社 1978.12 300円(集英社漫画文庫)
小学館 1985.12 580円 ISBN4-09-178026-1
小学館 1997.9.1 495円 ISBN4-09-191020-3
- 【登場人物】
| ダグラス(ダグ) | |
| リリー | ダグの母親。 |
| ダグの父親 | 宇宙船乗組員 |
- 【内容】
- ダグの父親は宇宙船乗組員。3ヶ月留守していて、今夜帰ってくる。帰宅は深夜なので、ダグは眠ったふりをしている。母は父の帰ってきたときのために芝刈りや家具の修理といった仕事をとっておく。街に出たり、海に行ったり、家族3人で過ごす。母は父に宇宙に戻って欲しくないと思っているのに、ダグは宇宙の話を聞きたが。
- 父親は宇宙に行けば地球に戻りたくなり、地球に戻ればまた宇宙に行きたくなる、そんな生活をさせたくないと、ダグには宇宙船乗組員にはなるなと言う。今度こそ家に落ち着こうと帰って来たが、今度もまた父は宇宙に戻っていった。次に戻ってきたら、もう行かないと約束をして。
- 母はもし父が死んだら、その星を見るのもイヤになるだろうと言う。父の訃報が入ってくる。父は太陽に落ちて死んだ。だから母は昼間はずっと寝て外に出ず、夜しか動かない。長い散歩に出るのは雨降りの日だけになってしまった。
- 【コメント】
- 単行本化されたとき、最初に「ウは宇宙船のウ」が収録され、この「宇宙船乗組員(スペースマン)」は最後に収録されています。宇宙へのあこがれを描いた作品から、宇宙の残酷さを描いた作品へとうまくまとめられています。
- 後に残された者をどれほど苦しめることになっても、人類は宇宙へのあこがれを絶やすことはないのでしょう。
2010.6.15