トーマの心臓
初出誌「週刊少女コミック」
トーマの心臓 第1巻(フラワー・コミックス41)
トーマの心臓 第2巻(フラワー・コミックス42)
トーマの心臓 第3巻(フラワー・コミックス43)
萩尾望都作品集 第11巻 トーマの心臓 1
萩尾望都作品集 第12巻 トーマの心臓 2
トーマの心臓 第1巻 転入生
トーマの心臓 第2巻 同室者
トーマの心臓―Das Herzklopfen des jungen Thomas
トーマの心臓
萩尾望都パーフェクトセレクション1 トーマの心臓I
萩尾望都パーフェクトセレクション2 トーマの心臓II| ユーリ(ユリスモール・バイハン) | シュロッターベッツ・ギムナジウムの生徒。14歳。成績優秀で委員長。 |
| エーリク・フリューリンク | シュロッターベッツにやってきた転入生。ユーリと同級。 |
| オスカー・ライザー | ユーリと同室の生徒。ユーリと同級だが一つ年上の15歳。 |
| トーマ・ヴェルナー | 自殺してしまった生徒。ユーリと一つ年下の13歳。 |
| アンテ・シューベル | トーマの同級生。オスカーを追い回す。 |
| ヘルベルト | ユーリをライバル視している生徒。 |
| レドヴィ | 盗癖のある生徒。 |
| ホセ | 上級生。 |
| バッカス | 上級生。オスカーの良き相談相手。 |
| サイフリート・ガスト | 六角眼鏡。シュロッターベッツの退学者。 |
| ミュラー | シュロッターベッツの校長 |
| ブッシュ | シュロッターベッツの教師。国語。 |
| マリエ | エーリクの母親。 |
| ユーリ・シド・シュヴァルツ | エーリクの母親の再婚相手。 |
| アルフォンヌ・キンブルグ | エーリクの弁護士。 |
| グスターフ・ライザー | オスカーの父親。回想シーンでのみ登場。 |
| ヘレーナ・ライザー | オスカーの母親。回想シーンでのみ登場。 |
| シェリー・バイハン | ユーリの母親。 |
| エリザベート・バイハン | ユーリの妹。病気がち。 |
ぼくは ほぼ半年のあいだずっと考え続けていた
ぼくの生と死と、それからひとりの友人について。
ぼくは成熟しただけの子どもだ ということはじゅうぶんわかっているし
だから この少年の時としての愛が
性もなく正体もわからないなにか透明なものへ向かって
投げだされるのだということも知っている
これは単純なカケなぞじゃない
それから ぼくが彼を愛したことが問題なのじゃない
彼がぼくを愛さねばならないのだ
どうしても
今 彼は死んでいるも同然だ
そして彼を生かすために
ぼくはぼくのからだが打ちくずれるのなんかなんとも思わない。
人は二度死ぬという まず自己の死 そしてのち 友人に忘れ去られることの死
それなら永遠に
ぼくには二度目の死はないのだ(彼は死んでもぼくを忘れまい)
そうして
ぼくはずっと生きている
彼の目の上に