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ユニコーンの夢

初出誌「別冊少女コミック」1974年4月号(31p)1974.4

11人いる!―SFロマン傑作選

小学館文庫 712 1976.7 290円

萩尾望都作品集 第10巻 キャベツ畑の遺産相続人

小学館 1977.7 480円 ISBN4-09-178010-5

A-A’―SF傑作選

小学館叢書 1995.9 1200円 ISBN4-09-197195-4

【登場人物】
リマノ金の輪の島の少女。
ラモン銀の輪の島の少年。細工師。
船の渡し
【内容】
その星では、子供たちは幼年期を「慈しみの島」で過ごし、成長すると階級と性別で輪の島に送られた。少女は金の輪の島、少年は銀の輪の島。そしていつか出会い、恋をして、永遠を誓う。その証にそれぞれの額にした輪を外す。そうして、「成らしめた男女(ひとびと)の島」へ旅し、そこに住んでまた子供を作り、「慈しみの島」へ送る。リマノとラモンも出会って恋をした。二人は群れからはぐれた一頭のユニコーン(一角獣)を見かける。
その星は赤い星とずっと昔から戦いが続いていて、赤い星が遠ざかると静かになり、近づいてくると再び戦いが始まる。リマノは自分で作った弓矢をリマノに預け、待っていて欲しいと言い、戦いに赴く。残されたリマノは「未来の夢を見せる」というユニコーンと再び出会う。ラモンのいない寂しさをユニコーンとともにいることで紛らわすリマノ。だが、ユニコーンが見せた未来の夢は、リマノが最も望んでいない夢だった。
【コメント】
ファンタジックで詩情あふれるSF短編。未来の夢を見せるというユニコーンは、むろん、人間の希望通りの夢は見せられません。しかし、別の形で夢を実現させる手助けをしたように見えました。
「一角獣」というモチーフはこの後、形を変え、「A-A'」「4/4カトルカース」「X+Y」の連作へと生かされます。
2010.5.6