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ハワードさんの新聞広告

初出誌「別冊少女コミック」1974年3月号(31p)1974.3

精霊狩り―傑作短編集

小学館文庫 713 1976.12 290円

萩尾望都作品集 第10巻 キャベツ畑の遺産相続人

小学館 1977.7 480円 ISBN4-09-178010-5

モザイク・ラセン

秋田書店(プリンセスコミックス) 1994.5 390円 ISBN4-253-07666-1

この娘うります!

白泉社文庫 1996.9 620円 ISBN4-592-88326-8

モザイク・ラセン(秋田文庫)

秋田書店 1998.12.10 562円 ISBN4-253-17252-0

【登場人物】
ハワード大金持ち
ジル飛ぶ子供
パルメラ伯爵夫人
プリムラ伯爵令嬢
オペラ歌手
【内容】
ハワードさんは大金持ちで、金にあかせて何でももっている。飛ぶ小さな子供ジルを手に入れたので、自慢したくてしょうがない。パルメラ伯爵婦人とプリムラ伯爵令嬢を招待して見せびらかすことにした。
ところが、ジルはこ汚くてしかも飛ぶことをいやがり、伯爵令嬢をがっかりさせてしまう。ハワードさんのお抱えのオペラ歌手がいくら説得してもダメ。ついに、ハワードさんはカンカンに怒り、ジルを一生閉じ込めてこき使うという。
『アンタなんか、大嫌い。ただの子供はみんな飛ぶんだ』と泣くジルに、オペラ歌手は自分をみつけ、ハワードさんは大切なことを思い出す。ハワードさんは、素敵なバースデー・パーティを思いつき新聞広告を出すが‥。
【コメント】
SFタッチのヒューマン・コメディです。おもしろおかしい中にも、萩尾望都先生は、ぴりっとアイロニーをきかせています。
子供の日の思いを、大人は忘れてしまいます。ただ、楽しかった思い出は、心の奥に残っています。ハワードさんにも、オペラ歌手にもそれぞれの思い出があり、同じ思い出ではありません。
どこまでが子供で、どこからが大人なんでしょう。『どこにいるのか友だち、かくれてないで出ておいで』ひとはさびしいとき思い出す。マンガの中に出てくるこの言葉が、語っています。この言葉を思うとき、ひとは大人になっているのだと。
長谷部(文)