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ポーの村

(ポーの一族シリーズ)

初出誌「別冊少女コミック」1972年7月号(24p)1972.5

ポーの一族 第1巻(フラワー・コミックス1)

小学館 1974.6 320円 ISBN4-09-130001-4

萩尾望都作品集 第6巻 ポーの一族 1

小学館 1977.11 480円 ISBN4-09-178006-7

ポーの一族 第1巻

小学館叢書 1988.7 1200円 ISBN4-09-197061-3

ポーの一族 第1巻

小学館文庫 1998.8.10 562円 ISBN4-09-191251-6

萩尾望都パーフェクトセレクション 6 ポーの一族 I

小学館 2007.12.1 1680円 ISBN978-4-09-131219-8

参考:ポーの一族年表
【登場人物】
グレンスミス・ロングバード男爵
エドガー
メリーベル
ポーツネル男爵夫妻
【内容】
グレンスミス男爵はサン・ダウン城のラトランド伯のところに招かれ、狩り仲間と鹿狩りに来ていた。森で仲間とはぐれ、撃ちそこなった鹿のことを考えていると、飛び出して来た少女を鹿と誤って撃ってしまう。後から来た少年に銃を取り上げられ、撃たれそうになるが、銃弾がもう入っていなかったことで助かる。
使用人らしき男に連れられ、館に行くと「メリーベルが死んだら殺す、メリーベルが無事なら返してあげる」と少年に言われる。恐ろしくなった男爵は館を出て村をさまよい、この村の変わった様子に気づく。辺り一面見事なバラが咲いているが、作物もなく、家畜もいない。翌朝、男爵が目覚めると、メリーベルがもう起きていた。かなり深手を負ったはずなのに、もう直りかけていることを不思議に思いながら安堵する。城に帰ろうとすると、嵐のためもう一泊した方が良いと言われる。その晩、男爵は不思議な出来事に遭う…。
【コメント】
「すきとおった銀の髪」が1972年の1月に発表され、4ヶ月あいてからの「ポーの一族」シリーズです。この4ヶ月、結構な作品数を発表されていますが、様子見の期間というか、お勤め期間中というか、いろいろと準備されていたのでしょうね。1972年5月の「ポーの村」発表から続編とも言うべき「グレンスミスの日記」という短編をジャブのように出された後、「ポーの一族」「メリーベルと銀のばら」「小鳥の巣」という怒濤の三部作を1973年5月まで立て続けに出されます。これが「ポーの一族第一部」でしょうか。読者にとってはこの一連の作品がどんな衝撃だったのか。残念ながら、私はこの頃はリアルタイムでは読んだ記憶がありません。この衝撃をリアルタイムで知っているファンの方々を私は第一世代だと考えています。
「銀の髪」では単なる不思議な少年少女だったのが、本格的に「パンパネラ」であることが明かされます。でもそのままパンパネラ物語に突入しないところがまたじらしているというか、本当ににくいなぁ…と思わざるを得ません。この作品だけでも短編としての完成度が高いのに、さらに「グレンスミス」の日記では凝縮度が高まっています。
2010.4.19