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みつくにの娘

初出誌「別冊少女コミック」1972年お正月増刊(16p)1971.11

トーマの心臓 第3巻(フラワー・コミックス43)

小学館 1975.6 320円 ISBN4-09-130043-X

萩尾望都作品集 第5巻 3月ウサギが集団で

小学館 1977.2 480円 ISBN4-09-178005-9

赤ッ毛のいとこ―珠玉傑作集

小学館文庫 719 1984.12 380円

【内容】
父なし子のため、里を離れて山の中でおばあと二人で暮らす少女・みや。時折きちという猟師が訪ねてきて獲物をおいていくが、みやはおばあときちの二人しか人間を知らない。
きちは昔からみやを好いており、十五になったのを機におばあに嫁に欲しい、里に下りようと申し込むが、みやはみつくにの山の神に見初められているため、里にも下りず嫁にもやらず、自分が死んだ後もずっと山の神に守られていくに違いないと断る。
おばあが死んだため、きちは一人きりになったみやに里へ下りようと誘うが、みやは即答出来ない。きちは淋しくなれば自分の申し出を受けるだろうと思い、一旦みやの元を去ろうとする。
一人小屋に帰ったみやは突然一人ということに恐ろしくなり、きちの後を追うが、吊り橋が落ちて二人は川に転落。きちは助かるがみやは死んでしまう。
きちはおばあの言ったとおりだと思い、みやを山の神に返そうと、みやの亡骸を川に流す。
冬になり、山の中で道に迷ったきちは、淵の底に全く変わらぬ姿のまま氷づけになったみやを見つける。それきり、きちは二度とその淵を見つけることも、みやに会うことも出来なかった。
【コメント】
非常に珍しい、日本の昔話風の作品です。初期作品の日本人の男の子は皆鼻が丸くないですか?だからかどうかはわかりませんが、結構日本人っぽく見えるんですが。
氷の中にそのままの姿で存在する少女というモティーフは後に「A-A'」で使われたものと同じだと思います。「マージナル」にも出てきました。
いったいどこから、そんな美しくも恐ろしいものを思いついたのか、さすが、と毎回思います。