10月の少女たち
初出誌「COM」1971年10月号(24p)1971.8
小学館 1974.7 320円 ISBN4-09-130002-2
小学館文庫 712 1976.7 290円
小学館 1977.2 480円 ISBN4-09-178005-9
- 【内容】
- その1・トウラ:お隣のロビーと宿題をしている時、学校で話題になっているキスをしてもらおうとしたトゥラだが...
- その2・真知子:恋愛小説ばかり読んでいる夢想家の真知子の家に父親の知人の息子という少年が下宿することになる。真知子の想像する男性とは全く異質の粗雑な少年・行(こう)に反発していたが...
- その3・フライシー:デザイナーの学校に通っているフライシーは4週間前に公園で出会って付き合い始めたジェフからプロポーズされる。結婚という言葉に戸惑うフライシーだが...
- 【コメント】
- 3編の短篇を集めたオムニバス形式の作品。掲載誌は「COM」です。実験的な作品はこちらに集中してますね。
- 10月の少女たちってくらいですから、季節は秋なんでしょうね。「フライシー」以外あまり季節感は感じられませんが。真知子が庭で本を読んでいるからそう暑くも寒くもないんだろうなって思うくらいで。
- 全員が恋に恋するような少女ですが、彼女らの年齢が少しずつ上がって行きます。トゥラは小学生くらい、真知子は高校生、フライシーは18歳。トゥラの方が真知子より年齢が低いですが、より行動的な恋に恋する少女、かな?。不思議なのはフライシーです。
- 恋から結婚へ踏み切る、おとぎ話の主人公から大人の女性へと踏み出す存在として描かれているのですが、何だか本当に淋しそうなので。
- いや、短篇ですから、フライシーの戸惑いだけしか描けないんですけど、にしてもつまんなさそうだなあ。
- どれも誰も恋をしていない恋物語に見えます。