単行本発売情報の最近のブログ記事

菱川さんと猫『アフタヌーン』誌に掲載された田中アコ原作の「ゲバラシリーズ」がいよいよ単行本になります。2010年9月22日発売です。

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「菱川さんと猫」(初出:『アフタヌーン』2009年5月号)
「ハルカと彼方」(初出:『アフタヌーン』2010年3月号~4月号)
「十日月の夜」(初出:『アフタヌーン』2010年10月号

珠玉の名作アンソロジー4 99万粒の涙2010年8月12日発売の「珠玉の名作アンソロジー 4 99万粒の涙」に萩尾先生の「金曜の夜の集会」が収録されます。

「珠玉の名作アンソロジー 4 99万粒の涙」
小学館 2010.8.12 650円(小学館文庫)

「金曜の夜の集会」萩尾望都
「光の庭」吉田秋生
「粟田洋館栗羊羹殺人事件」清原なつの
「アカデメイアの冒険者」やまざき貴子
「ボクが金メダルをとった理由」田村由美
「ローズ・フレークス」吉野朔実
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100万回のkiss2010年7月15日発売の「珠玉の名作アンソロジー3 100万回のkiss」に萩尾先生の「6月の声」が収録されます。

「珠玉の名作アンソロジー 3 100万回のkiss」
小学館 2010.7.15 650円(小学館文庫)

「ラヴァーズ・キス」吉田秋生
「アンナO」吉野朔実
「水が氷になるとき」西 炯子
「パラダイス・ゾーン」波津彬子
「休日はパリで」さいとうちほ
「6月の声」萩尾望都

A DRUNKEN DREAM2010年9月に、「A Drunken Dream and Other Stories」がアメリカ(シアトル)のFantagraphics社から出版されます。

「ビアンカ」16p(1970年)
「ポーチで少女が子犬と」12p(1971年)
「秋の旅」24p(1971年)
「十年目の毬絵」16p(1977年)
「酔夢」21p(1980年)
「半神」16p(1984年)
「天使の擬態」50p(1984年)
「イグアナの娘」50p(1991年)
「帰って来る子」24p(1998年)
「柳の木」20p(2007年)

http://www.fantagraphics.com/index.php?option=com_content&task=view&id=3956&Itemid=95


7/23追記

Amazon.co.jpでも買えます。
http://www.amazon.co.jp/dp/1606993771

書評が出てます。
http://mangacritic.com/?p=5889

Fantagraphicsによる詳細な動画がありました。
A Drunken Dream and Other Stories by Moto Hagio

夢見るビーズ物語夢見るビーズ物語
ポプラ社 2009.12.15 1,680円 A5判並製 122p
ISBN978-4-591-11465-0

萩尾望都作品のなかでも人気のある作品を選び、そこからインスパイアされて作ったビーズ作品をイラストとともに紹介。読者にとっては懐かしい人気キャラクターの描き下ろしイラストと、日常を描いたエッセイが楽しめる。
ポプラ社amazon

刊行を記念してサイン会があります!
http://www.poplar.co.jp/info/event/004205.html
http://natalie.mu/comic/news/show/id/24638

2009年12月19(土) 14:00~要整理券。

スフィンクス
神話の世界と、日常の不可思議を描いた意欲作!!

王ライオスは死に、赤子を喰らうという不吉な怪物の影に覆われたテバイ。残された王妃イオカステの前には、運命に導かれた若者オイディプスが現れ!? ギリシア悲劇から瑞々しい片想いまで、鮮やかな切り口と確かな深度で描かれたよみきり、全6編を収録!

「スフィンクス」
小学館 2009.12.10 530円(flowersコミックス)
ISBN97978-4-09-167039-7/ISBN4-09-167039-3

■収録作品
「スフィンクス」
「オイディプス」
「海の青」
「青いドア」
「世界の終わりにたった1人で」
「しまうまのQ&A」

珠玉の名作アンソロジー 2 出会いと別離2009年12月15日に発売される小学館文庫「珠玉の名作アンソロジー 2 出会いと別離」に萩尾先生の「青い鳥」が収録されます。

「珠玉の名作アンソロジー 2 出会いと別離」
小学館 2009.12.15 650円(小学館文庫)
ISBN978-4-09-195012-3/ISBN4-09-195012-4

■収録作品

「グールドを聴きながら」吉野朔実
「青い鳥」萩尾望都
「晴れ、ときどき闇」田村由美
「イスカンデルクーリ」諏訪 緑
「P.A.たとえばハイネみたい」赤石路代
「3人目が消えた」篠原千絵

>家族の肖像2009年11月14日に発売される小学館文庫「珠玉の名作アンソロジー 1 家族の情景」に萩尾先生の「小夜の縫うゆかた」が収録されます。

「珠玉の名作アンソロジー 1 家族の情景」
小学館 2009.11.14 650円(小学館文庫)
ISBN978-4-09-195011-6/ISBN4-09-195011-6

■収録作品

「小夜の縫うゆかた」 萩尾望都
「ざしきわらし」 吉田秋生
「ボクが天使を産んだ理由」 田村由美
「ピンホール・ケイブ」 吉野朔実
「おくりもの」 波津彬子
「プロミス」 西炯子
「のらねこの話」 吉村明美
「メリーゴーランドに乗って」 奈知未佐子

「萩尾望都作品目録」としてはこの作品、「カバー表紙・挿絵」にしか分類できません。

だけど、ちゃんと読んだのだから、何か書かないともったいない。

決して原作ぶちこわしな感じではない。萩尾先生ご自身が表紙や挿絵を描かれているのだから、それは当然か。でも、まぁ、先生からしたら、もう遠い過去作品だから、孫のようにいとおしいけれど、余計なお節介はかかない方がいいかしら、くらいの距離感なのかもしれないなーなんて思ったりもする。

小説だからよかったと正直思う。実写映画、舞台などだったら見なかったかもしれない。がっかりしたくなかったから。

設定の微妙な変更にどんな意味があったのだろう。
・舞台をドイツから日本に変更したこと。
・時代的には戦後のドイツから戦前、おそらく大正~昭和初期に変更したこと
・登場人物の年齢をもう3~4歳引き上げ、17~18歳くらいにしたこと

→にもかかわらず、名前をオスカー以外あだなということにして、ユーリだエーリクだとして変更しなかった。

そこにどんなねらいがあったのか。おそらくは森氏の「自分の世界」を構築するために必要な舞台変更だったのだろう。設定変更そのものは良いとしても、名前が不自然さを感じずにはいられない。いっそのこと「透馬」や「祐理」とかにしてくれた方がまだましだったかも。

小説はオスカーの一人称になっているが、原作もオスカーは一種の狂言回しで、オスカー視点の部分も多いため、それだけでは大きな変更点とは言えまい。そうではなく、完全にこれがオスカーの物語になっているところが最大の違いだと思う。原作はユーリの再生への物語だし、エーリクもトーマもそれを助ける存在で、オスカーはそれらをすべてつなげる役回りだ。

オスカーが「ユーリに何があったのか知らなかった」ということが設定の実のある変更点だ。だからユーリが何故変わってしまったのか、をオスカーが探る物語になっている。

そうして、オスカーが探っていった到着地点はユーリの秘密ではなく、ワーグナー教授との対話にあった。原作の「こんちくしょうと思っている...と思っていたんだがな」で始まるオスカーのユーリへの告白シーンがなく、ワーグナー教授=ミューラー校長への告白シーンに入れ替わっているところだ。だから、「憎しみの根源なんて...」という言葉を森氏はもっと明確に表現している。何故オスカーが校長を許せたのか。ポイントはそこじゃないかと思う。オスカーの母親のことがあまり詳しくは出てこない。(それは「トーマの心臓」もそうで、我々は「訪問者」で彼女の実像を知ることになる)。母親が優しい人だったから、彼女を愛した人だから、ワーグナー先生を憎んでいない、という点。ここはエーリクが義父を受け入れるシーンにも通じている(「二人ともマリエを愛していた。だから一緒に暮らせないかね」)

大塚英志ではないが、「母性への完全肯定をしないところ」が萩尾先生の作品の一つの大きな特徴であるならば、森氏は更にそれをもっと強く押し出したようにも思われる。オスカーの父親は結果的に妻が「自分のものであることを示すために」殺したとワーグナー教授は語る。そんな父親を恨んだこともあったが、今は好きだと語る、オスカー。

なら「ママを返して!」と叫んだ「訪問者」のオスカーはどこへ行けばいいのだろう。

グスターフのヘラへの愛情はただのエゴだと「訪問者」では感じられたし、グスターフはうっかりヘラを殺したことになっていたから、まだ彼への理解が持てた。森氏のグスターフもオスカーもここでは大きく原作を離れて、男の理屈になっている気がする。何があっても小さい子供から母親を奪うようなことはすべきではない。グスターフはヘラを殺すくらい苦しかったのなら、自分が死ぬべきだったのだと、私は思う。オスカーもそうやってグスターフを責めて良いのだ。だが、それでは自分がいつまでも苦しい。だから二人の父親を許す、と。

許すなよ、おい。

原作をおとしめるようなことはないし、別段がっかりはしないが、日本人の男の書く小説って、だからキライ。普段絶対読まなくて正解だなー。と一刀両断して、終わり。

トーマの心臓7月29日、森博嗣による「トーマの心臓」の小説化作品がついに発売されます。
カバー&扉絵はすべて萩尾先生の書き下ろし。初版の購入特典として、萩尾先生の描き下ろしポストカードが応募者全員にプレゼントされます。

「MORI LOG ACADEMY 13」の特別対談にて触れられていた、あのお話がついに私たちの目の前に。

※関連記事
森博嗣が書く「トーマの心臓」が発売(コミックナタリー)


森博嗣著 メディアファクトリー 2009年7月29日 1,575円

萩尾望都作品目録

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