最近読んだ本、見た映画・芝居、聞いたCD

2003年11月

2003年11月22日

やっぱり猫が好き殺人事件

やっぱり猫が好き殺人事件■2003.11.19 フジテレビ映像企画部 3,800円
■感想
9月に放映された新作2003の方ではなく、それは12月17日発売なので、もうちょっと待たないと出ない。こちらは1990年3月29日に放映された2時間スペシャルの方。深夜篇(夜中にやっていた頃)が終わった後に放映されたスペシャル。これが後々三谷を「古畑仁三郎」へと向かわせたと言われる作品です。とは言え、まだまだpureなコメディの枠を出ないので、後の精密なトリックとはまったく違いますので、勘違いしないで下さい。
本人が出るのが好きなのか、相変わらず顔を出してます。若いなー。
最近になって新作が作られるのはDVDが出て意外と売れてるからだろうと思うけど、こうやってぼちぼちと三谷の旧作のDVDが出たりするのは、大河ドラマのおかげですね。「古畑」DVDボックスとか「王様のレストラン」とかもご紹介しておきましょうかね。

王様のレストラン警部補 古畑任三郎 1st DVDBOXHR

バーバーハーバー 第4巻

バーバーハーバー 4■著者:小池田マヤ
■書誌事項:講談社 2003.11.20 ISBN4-06-337533-1
■感想
2003年6月。生まれて○年、私は初めて大阪に足を踏み入れた。サッカーを見るため、長居競技場に行くという目的があったからだ。
…というくらいホント大阪には縁がなくて。ビジネスで所用が頻繁にありますとかないし、友達が住んでるとかもなかったし。わざわざ観光しに行こうとか、おいしいものを食べようとか思わなかったし。
そういや長野や八ヶ岳方面にスキーに行くと関西系の人が大勢いて、あまりマナーがよろしくなかったという偏見はある。あとウェアが派手だった。そのくらいなもんだな。でも関西系というだけで大阪とは限らないし。
知り合いはどうかというと、大学1年のときに4年生で1人いたくらいで、4年と1年だからあまり話したこともないし、あのガッコ関西出身者はいても大阪出身者はあまりいなかったって感じだし。社会人になってからしばらくの間も似たようなもんだったな。京都・奈良・滋賀方面はいるんだけど。で、この5年くらいは結構見かけるんだけど、もうトシ随分食ってるから、東京ナイズされててイントネーションに残ってるだけだったりするんで、あまりどうということもなかった。ただ、あの「ケチというか節制?」を美徳とする文化と「宵越しの銭はもたねーぜ」の文化の異文化コミュニケーションは面白かったなー。
そんなこんなで、大阪には縁がない、というよりは偏見の多かった私ですが、最近どうも「ボケとツッコミ」じゃない、漫才とは違う、「ぼ〜んやりした大阪弁」がかわいく思える、ということを言いたかっただけです。下手だからさ、しゃべらないけど、なんとなくこっちの方がニュアンスを上手く伝えられそうなことあるんだなって、わかりました。

CACALIA

Let It Be…Naked■organs cafe 2002.5.22 ヅァインレコーズ
■感想
Paris Matchが好きだから、という流れでorgans cafeを進められたが、違うじゃん。似てるけど、全然違うやん。
・似てるとこ:歌が下手なところ、あまり上手でないジャズ・ボサノバ系
・決定的に違うところ:声質
一応ネット聞いて確かめたんだけどなー。そんなには悪くないと思ったんだけど、
歌が下手なところはいいのですよ。それはね。水野マリだって下手だし。でも普通の声質なんだもの〜。
多分私ほど女性ボーカルの声質の微妙な違いにうるさくない人がほとんどなので、BGMにはちょっとケダルイ系でオススメできます。それは間違いない。ちょっとくらい下手でも、新人っぽくて、まぁまぁ感じ良い音なので大目に見ると、そこそこです。よろしく。

  1. 傷跡
  2. カカリア
  3. ひとひら
  4. トビラへ
  5. アイの人
  6. Bon week-end!
  7. ah〜Never forget you
  8. ride on
  9. ユラリ フタリ
  10. 赤 青・レモン色
  11. 恋風
  12. ひとひら(ALL THAT JAZZ MIX:FRAGILE)

Let It Be…Naked

Let It Be…Naked■The Beatles 2003.11.14 東芝EMI
■感想
ファンはフィル・スペクターのWall Of Soundの前の段階って、結構あちらこちらで既に聞いてるのが普通。海賊版は相当古くから出てるし、公式でもパストマスターズとか、アンソロジーとかね。そもそも映画見てればルーフ・オブ・ザ・トップのライブではストリングスなんか入ってないんだから(笑)。とは言え公式でちゃんとWall of Sound以前のものを出したという価値、フィル・スペクターのアレンジがない状態だと、実際は聞けたもんじゃなかったのをデジタル時代になって、アナログの良さを生かしつつノイズを除いてちゃんと聞けるようにエンジニアが頑張ったということなんでしょ。

何も考えずに初めて聞いたらどうか?という感想は不可能なのでおいといて、そうでなくてもシンプルで良いと思いますよ。マニアじゃない方、多少は聞いたことあるけど?という方も聞いた方が良いですよ、そりゃぁもう、絶対。という意味では出した価値は高いってことだと思います。

ただねぇ。20年以上前から言ってるけど(笑)映画出してよー(昔はビデオ、次にLD、今はDVDね)。難しいのはわかってんだけど。こんなCD出す前にさー。東芝EMIの公式サイト見ても、なんというか、他にやることあんだろう?という気はするんだがね。布石なんだったら…とか一瞬でも思っちゃうよ。

ちなみに、豪華2枚組(笑)2枚目は…特にマニアでない人にはどうでもいいと思います。1枚目だけですよ。ちゃんと音楽入っているのは。下の曲一覧、記憶だけで書いてみました。答え合わせしたら合ってました。まだまだ大丈夫だな、私も。

  1. Get Back
  2. Dig A Pony
  3. For You Blue
  4. The Long and winding road
  5. Two of us
  6. I've got a feeling 7.One After 909
  7. Don't Let Me Down
  8. I Me Mine
  9. Across The Universe
  10. Let it Be

2003年11月17日

買い換え計画最終段階

LDやビデオでしか出ていないものを除いて、最終的にLDとビデオを全部DVDに買い換える計画、だいぶ進んだのだが、最終的なチェックが未だった。ぼちぼちケリにしようかと。


DVDになってないもの→一応待つがDVD-Rに落とすしかないか…
LD:「蜘蛛女のキス」「予告された殺人の記録」「イマジン」「ヘルプ!」「everything but the girl」
Video:「パンドラの箱」「都市とモードのビデオノート」「夢の涯てまでも」「時の翼にのって」「ラジオタウンで恋をして」
DVDになってるからいい加減に買え!
LD:「昨日、今日、明日」のみ。あーあ。

「イマジン」「ヘルプ」はなくなってしまったようだ…がーんぼやぼやしてるからだー。中古でも滅多に出ないのかも…一応探すor待ちとするか。あわてて保留してた「ハード・デイズ・ナイト」「イエロー・サブマリン」を買う。DVDは出たらとっとと買わないとダメだな、やっぱり。
あー本も読んでないし、DVDも見てないし、CDは新譜聞いてないし。サッカー見る以外のこと、実際してないかも…。ここんとこ試合数多くて。ま、当分そうかもしれないな。上記13枚のビデオやLDを見直したりもしてる暇あるかなー

2003年11月12日

西原関連

OZmallの中にあったカモめーるが予告通り本当にupgladeされて「カモのひとりごと」というコーナーになっていた。前に比べるとぐっと読みやすくなってるというか…憑きものが落ちたような感じがするのは気のせい?毎週チェック。
ついでに隔週くらいでチェックしてるのが毎日かあさん鳥頭の日々まんがなど。

2003年11月 8日

24時間世界一周

24時間世界一周■dorlis ADI 2003.10.1
■感想
公式サイトもあるが、まだインディーズ。それに1st Single2nd Singleでまだシングルも3枚目、アルバムはない。全国のHMV巡りとかしているようだ。なかなか力強い声だし、cobaがアコーディオン弾いてなくても、別に関係なく買った気がする。楽しみな新人だ。しかし、こういうのをジャケ買いというのか。最近そのパターン多いな。
なんというか…この手のタイプが増えて来たが、私の場合、音はまぁ良くても声がダメな場合が多い。小原明子とか曲は良く、音は今ひとつだが、何しろ声がまったくダメ。Cymbalsあたりは音はまぁまぁ、声は別にどうでもよいという感じで今ひとつインパクトがない。
organs cafeあたりを今度ちゃんと聞いてみるかな…。orange pekoeに匹敵する声と音はなかなかないなぁ。

大阪豆ゴハン

大阪豆ゴハン■著者:サラ・イイネス
■書誌事項:講談社漫画文庫 2002.12 ISBN4-06-360447-0
■感想
あまりここでマンガは扱わなかったけど、ぼちぼち。
これは10年ほど前に刊行が開始されたものの絶版になっていた。それを復刊ドットコムで運動し、文庫本で2巻3巻まで刊行されたのだが、どうも売れ行きが芳しくないらしく、4〜6巻の続刊が出ない。そこで再び復刊ドットコムで交渉してもらっているようだ。の〜んびりとした大阪弁だってある、ってことで。お風呂ででものんびり読んでみて下さい。

アルゲダス短篇集

アルゲダス短篇集■著者:ホセ・マリア・アルゲダス著 杉山晃訳
■書誌事項:彩流社 2003.6 ISBN4-88-202823-9
■感想
日本で翻訳されたアルゲダスの3冊目。ヤワル・フィエスタ深い川とすべて杉山晃先生の翻訳である。ペドロ・アルモドバル以外は全部読んでいるような気がする…。
ペルーの田舎で成長する白人(ミスティ)の少年の物語が短篇で綴られている。インディオに対して心情的なシンパシーをもち、同じ白人でも横暴な支配者を憎むが、いざ大自然の驚異を前にすると、自分はインディオの子ではないのだから危害を加えないで欲しいと祈る、そんな中途半端なアイデンティティの苦しみがすべての作品のあちこちからほとばしり出るようだ。
インディオの用語なので、訳せない単語が多く、言葉に慣れないとちょっと読み進めるのが厳しいだろうが、インディオのもの悲しさと祭り(フィエスタ)に象徴される力強さ、一歩間違えると凶暴さや残忍さにつながるのだが)が好きだ。
後にヤワル・フィエスタとなる作品の原型も含まれている。