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2003年7月

2003年7月12日

QUATTRO : paris match

QUATTROparis matchの4枚目のアルバム。うわー派手になったなーというのが第一印象。明らかに「夏」を意識しているジャケット及び曲作り。「SUMMER BREEZE」や「アルメリアホテル」のような派手めの曲がそう思わせる。特に「SUMMER BREEZE」はCMでけっこう耳にした。

けれど、よく聞いてみると「眠れない悲しい夜なら」の歌詞のシビアさに驚かされる。これは子供を亡くした若い夫婦の曲のようにも聞こえる。「ANGEL」もかなり意味深な歌詞だ。「潮騒」に至ると意味深というよりはかなり直接的に艶やかな言葉がちりばめられている。

シエスタは言い訳で
その指で背中までまた貫いて
花の蜜に可憐に無常に溺れていく 蝶のように

「F.L.B.」は"fresh land broadcasting"の略だそうです。だから、どういう意味なのか、イマイチわかりません。

「Rio de Amor」は全部ポルトガル語の歌詞でで、いかにもブラジル音楽なのだが、Pamela Driggsというアーティストはaosis recordの所属だった。ブラジル人ではないところが面白い。

今回のカバーは「アーサーのテーマ」。クリストファー・クロスの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」という名前で1981年日本でもヒットした。AORとかいうジャンルが華やかになりつつある頃だった。

ミズノマリがうまくなったなぁと思う。特に「Night Flight」のようにあえて絞って出すように歌っているところなど。他の曲でも少し聞きづらかった高音もきれいに出るようになっているし、表現力にも磨きがかかっているように聞こえた。


2003.6.25 ビクターエンタテイメント

1.眠れない悲しい夜なら  作詞:古澤大/作曲:杉山洋介
2.SUMMER BREEZE  作詞:古澤大/作曲:杉山洋介
3.STAY WITH ME  作詞:古澤大/作曲:杉山洋介
4.Rio de Amor (feat. Pamela Driggs)   作詞:パメラ・ドリッグス/作曲:杉山洋介
5.ANGEL  作詞:古澤大/作曲:杉山洋介
6.F.L.B  作詞:古澤大/作曲:杉山洋介
7.潮騒  作詞:古澤大/作曲:杉山洋介
8.PARIS STRUT  作曲:杉山洋介
9.ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)  作詞・作曲:ピーター・アレン,バート・バカラック,クリストファー・クロス,キャロル・ベイヤー・セイガー
10.アルメリア ホテル  作詞:古澤大/作曲:杉山洋介
11.NIGHTFLIGHT  作詞:古澤大/作曲:杉山洋介

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2003年7月10日

Modern Lights : orange pekoe

Modern Lights orange pekoe予想通りのスピードで出された2枚目のアルバム。2枚目なので、誰でもそうだと思うが、インパクトは1stより薄い。でも質が落ちているわけではなさそうだ。

いろいろやってみたかった感満載のファースト・アルバムの楽しさとは違うけれど、Jazzによりダイナミックに傾倒した感じで、その方向性は悪くない。ボサノヴァあたりが減った気がするのは、それはそれでまた将来の楽しみにとっておこう。ただ、シンプルさが減った分、豪華さが増したというのは、個人的にはちょっと残念な部分もあるが、大枠は壊していないところで、少し安心している。

「極楽鳥」「Honeysuckle」はシングルカットされているだけあって派手だ。「Beautiful Thing」もシングルになっているが、ぐっとやさしい感じになっている。「スウィート・ムービー」はおそらくライブで使いやすい曲。「蓮」あたりのソリッドな曲がカッコいいが、ちょっと地味さを感じさせるんだろう。「Birthday Song」「虹」のような弾き語りのシンプルなバラードは変わらずいい。

2003.7.2 BMGファンハウス BVCS-21033

1. Introduction
2. 極楽鳥~Bird of Paradise
3. 夜明けの歌
4. スウィート・ムービー
5. 蓮
6. Beautiful Thing
7. キセキ
8. Honeysuckle
9. Birthday Song
10. メトロ
11. いとしさは
12. ひとつになれば
13. 虹

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