1998年ワールドカップ グループリーグ:アルゼンチン×日本

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1998.6.14 14:30 トゥールーズ

アルゼンチン 1 - 0 日本

得点者バティストゥータ(29分)
スタメン
GK[ 1] カルロス・ロア
DF [ 2] ロベルト・アジャラ
[ 6] ロベルト・センシーニ(→72分 ホセ・チャモ)
[14] ネルソン・ビーバス
[22] ハビエル・サネッティ
MF[ 5] マティアス・アルメイダ
[ 8] ディエゴ・シメオネ
[11] ファン・べーロン
[10] アリエル・オルテガ
FW [ 9] ガブリエル・バティストゥータ
[ 7] クラウディオ・ロペス(→61分 アベル・バルボ)


●試合を見終わって
省力勝利。ベロン・アリエル・クラウディオ(orバルボ)・バティしか攻撃に使わずに1点で勝ち逃げ。
決して無理させない統一された意識がチームとしてのまとまりが感じられて、「落とさない」しぶとさが垣間見られました。
出だしは様子見。とりあえず好きなようにやらせてあげましょうの図。その後はずーっとアルゼンチンペース。前半不満だったのが、もうちょっとサネッティに好きなように動き回ってもらわないと、ベロンのロングボールが目立ってしまって、攻撃のパターンが少ない気がして今後に不安だったこと。後半に入っては、サネッティのいいプレイが見られて満足。ベロンの放り込みも減ったし…。これは、ちゃんとやろうという気が少しは出たかな?という感じでした。全体として今日はあまり攻め疲れしないよう、省力プレイにしているために、ロングボール多様とも思えますね。あまり攻めててガッチガッチに引かれても困るし。というわけで作戦ですね。
中西・井原・秋田あたりは一生懸命守っていますが、一歩遅れていますね。クラウディオが替えられたのは、中西に押さえられたから〜?いやー、これは次の次の試合のことを考えて、のことと思われます。それにしてもここでアベルを出して来るとは。パサレラは面白い。ただ、バティと合ってない。練習不足が見え見えです。後半マルセロが出てくるかも、と思ったんですが、まだですね。チャモが出ざるを得なかったのは計算外でした。
それにしてもアリエルを好きにさせてるのは何故?押さえようと思ってもファウル取られるだけだから?ま、実際ファウル取られてるけど、あまりいい策だとは思えません。あ、好きにさせてるんじゃなくって、好きにやられてるだけですね。フリーになるための動きについて来られないんでしょう。山口と名波は何をやってたんでしょうね。
願わくばあと1点は入れて欲しかったのですが、まぁ、初戦にしては内容もさほど悪くなかったし、いいとしましょう。
日本はプレイが不正確ですねー。ほとんど通用していませんでした。守備は確かに必死でやってましたけど、内容は悪過ぎです。イエロー3枚だし。何もやりたいことが出来なかったんじゃないでしょうか?でも能活はよくやった。彼だけは見ていてロアより安心だったかも。彼だけは評価出来ます。失点は仕方がないでしょう。
センシーニの怪我が心配です。選手にとって指はバランスを取るための大切な場所。完全に折れていたようでした。これは予想外の災難でしたが、この後センシーニが出られなくなったら、大変です。

●アルゼンチンでの評価
アルゼンチンにお住まいのトッシーさんとのメールのやりとりを引用させていただきます。
> 私の目ではいくつか修正の必要のあるところもありますけど、
> 全般的には「作戦勝ち」「省力勝利」と見えるんですが。

私が思うには、緒戦なので慎重に守備を固めた上で、攻撃をする作戦だったのじゃないで
しょうか。
また、日本が守り中心になるのは分かってだしょうが、格下の相手とは言え、いつもの
やり方を変えると次に強いチームと当たったときに問題が出てくるからじゃないでしょうか。
中盤が思ったように働かなかったけど、「余裕の勝利」と言うところでしょうか。

 マスコミ(ルジェリ、フランチェスコリ、ビラルド、ビアンチなどの意見も含め)の意
見はアルゼンチンの出来は良くなかったという事で一致してますが、負ける雰囲気はな
かったので、それほど心配してません。パサレーラのアルゼンチン代表はどことやって
も大量点で勝つなんて事はほとんどないですし、守備が崩壊しなければ安心していいと
思います。

> 最初の10分はメチャメチャ引き気味でしたね。
> 実は堅くなっていたのかもしれませんが、様子を見ようということですよね。

フランチェスコリはTVのコメンターをやってましたが、彼の話では、緒戦の最初の何
分間は、ボールをまわして、ああ言う感じで馴れて行くのはいいことだと言ってました。
リラックスするための方法でしょう。

> その後、攻撃し始めてからも、あまり波状攻撃という感じはしませんでしたよね。
> これっくらいは当然という程度で驚異は感じない。
> それって攻め疲れたところをカウンターという日本の作戦を明らかに
> 読んでいて、攻め疲れしないようにしてるんだなーっていうくらいでした。

今のアルゼンチン代表は、波状攻撃をかけるようなチームではないです。守備を中心
とし、カウンターが得意なチームです。サネッティ、シメオーネなどもだいぶ守備に戻る
ので、どうしても中盤が空いてしまうのです。作戦と言うよりも、
スタイルを重視したため(メノッティの意見)。

> どうも、私は基本的に日本が相手、ということで、すっかり大量得点を取る
> ことが出来るものと思いこんでいた節がありました。それがそもそもオオボケ
> ですね。自分のペースを崩さないこと、これがどれほど大切なことか忘れていた
> のです。

今回、日本に苦しんだのは、中田が中盤で良く動き(前半アルメイダのチェックがあ
まかった)、サイドから上がる選手にパスを出していたので、サネッティ、シメオーネ
が安全のため戻って行ったからのと、前半にもう1点取れなかったからでしょう。2点
差があれば、もっと攻めたと思います。
 苦戦の原因は作戦という事ではなく、もっと単純に、個人個人は良かったが、チーム
プレー、中盤でのボールまわしが出来なかったから(バシーレの意見)。実力差から見た
ら、本来なら4−0で勝てたはずですが、まあ試合には良くある事です。

> 日本のプレイの不正確さは大会随一でしょう。よくこれでW杯に上がって
> 来たもんです。すごいですよね、実際。

こちらの評価は、やっぱり中田、川口が良いと言ってました。ただ、ルジェリなどは、
あくまでも日本と言うレベルの低いチームだから目立つのだろうと言う意見でした。
日本のゴール前での不正確なパスのおかげで、アルゼンチンも引き分けにならずにす
みました。最後の危ないシーンは、チャモーがまだ試合のリズム感を取り戻してないから
で、センシーニが退場しなかったら、あんな事はなかったとは思います。
日本は、もっと普通に戦うべきだったでしょうね。あの守り中心の戦い方では引き分
けの可能性はあるけど、何回やっても強いチームには勝てないと思う。かと言って、普
通にやったら、ボロボロに負ける可能性もありますが。カウンターアタックをするなら、
試合の後半何分とか、時間を決めてするのではなく、試合中、常に狙わなくては。カウ
ンターは時間で決まるものじゃないと思う。


> 一番わからなかったのは何故クラウディオ・ロペスは右に偏ったか、です。
> 中西が頑張って押さえてたから?それとも調子が悪かったのか?
> だから替えられたのか?それともクロアチア戦へ残しておきたかった。
> あまり見せたくなかったのかなぁ?などといろいろ。

 調子が今一つだった事と、日本の守りが何人もいて、スピードで抜けきれなかったか
らじゃないでしょうか。またキックが不正確な事も、守りの人数が多いチームでは問題
にされたのでしょう。今まで調子が良すぎたので、その反動かも知れません。

 ロペスについては、右でも左でも相手のディフェンスの弱い方に動くのは良い事だと、
新聞に書いてありました。これはつまり中西が良かったので、避けたと言う事でしょうか。


 パサレーラの采配で問題になったのは、なぜバルボを投入したかです。オルテガもベ
ロンも孤立していたので、本来はガジャルドを入れて、ボールを中盤で支配するように
すべきだったでしょう。ガジャルドの状態が良くなく、今回のW杯ではプレーできない
なんて言う悪いウワサもあります。

 今日の新聞によると、ガジャルドの調子がまだ良くないそうです。ケガは完治してる
のですが、動きが悪く、練習ではどこからか頼んだ若手にボールを奪い返されたりした
そうです。パサレーラは大声で「Vamos Marcelo, Hay que luchar」(意訳−しっかり
しろマルセロ、あきらめるな)と、遠くの丘から撮影していたマスコミにも聞こえるほ
どの大声だったそうです。パサレーラはガジャルドの復活が決勝トーナメントでの勝敗
のカギを握っていると考えてるので、自然と大声でしかってるようです。普通、選手に
不安を与えないために、そんなに大声でしかる事はないそうです。

 なぜバルボが交替出場したかについて、本人は、「フォワードとボランチの両方の役
目を指示された。もし日本が攻撃に移った時にはサネッティ、アルメイダ、シメオーネ
を手伝い、日本の攻撃を抑止するために」と答えてます。結局、パサレーラはディフェ
ンスを中心に考えたからでしょうね。この策がいいのか悪いのかは別として、バルボの
攻撃がうまくいかなかったのもうなずけます。

☆ロアもブルゴスもいいキーパーだと思うけど、日本では、なんでそんなに評価が低いんで
しょうか。ボールをよく弾くからなんでしょうか(アルゼンチンの強烈なキッカー相手にボー
ルを掴むのは難しいので、弾く癖がついてるのかも知れません。チラベル以外は)。一人が正
ゴールキーパーに確定しないのは、両方ともそれぞれの持ち味があり、優劣つけられないか
らだと思うのですが。決勝トーナメントに入り、PKなどがあったら、きっとロアは大活躍し
ますよ。

> なるほど。確かに「ボールを掴んで抱えこみ、地面に倒れ込む」のがもっとも安全な
> GKのボールキープだと教わっている私たちの思いこみだったのかもしれません。
> ただ、ヨーロッパのGKと比較するからだと思います。南米のキッカーの方が強烈
> とは思っていませんでしたから、アルゼンチンだけではなくチラベル以外は
> みんなそうだなと思っていました。チラはああいう人ですから、よく知られていて、
> あれがいいGKだと思ってしまうところが(ちょっと違いますけど)あるのかも
> しれませんね。

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